落合陽一から皮膚科医が学んだこと

その他ドクター

 

落合陽一氏のことを始めて知ったのは「情熱大陸」だった。

落合陽一の紹介の図

落合陽一

筑波大学准教授。

いま最も注目されている研究者で、コンピューターを使い新たな表現方法を生み出すメディアアーティストとして知られる。

 

番組を見て、その奇抜な行動と、常人には理解不能な高度な思考に魅了された。

落合陽一の特徴の写真

 

特に印象的だったのが、研究室の学生が録音しながら落合陽一氏と会話していたこと。

1回では会話の内容が理解できないので、録音を何回も聴きなおすそうだ。

 

それから著書で彼の思想に触れ、さらに魅了された。

 

科学の発達で社会がどう変わるのか。

これからの変化にどう対応すればいいのか。

 

最先端のコンピューター研究者の語る言葉には説得力があり、インパクトのある内容だった。

今回は落合陽一について触れたブログ記事をまとめてみた。

 

昭和の価値観を変える

 

これからの変化に対応するためにまず必要なのは、時代に合わなくなった価値観を変えること。

我々が当たり前だと思っている価値観は、国によって作られたものだと落合陽一氏は語る。

「均一な教育」「住宅ローン」「マスメディアによる消費者購買行動」。

国民に均一な教育を与え、住宅ローンで家計の自由を奪い、マスメディアによる世論操作で新しい需要を喚起する。

近代工業生産社会の中ではこれらのシステムは効率よく作用した。

しかしITを中心とした現代の産業では役に立たなくなってしまっている。

 

均一な教育

クリスマスと日本の教育と医者のキャリア

クリスマスが近い。

しかし特に予定もなく、家でTwitter見ながらダラダラ過ごすつもりである。

ところで最近「若者殺しの時代」という本を読んでいると、クリスマスについて書かれた部分があった。

 

日本の教育は、使いやすい労働者を育てるためのもの。

集団行動に特化して、忍耐力や協調性を伸ばそうとする。

我々の教育は人に言われたことをやるのに特化しています。

これは大量生産型の工業社会には向いていました。何も言わなくても足並みがそろうからです。

日本再興戦略

 

医学部に入るということは、そんな教育のレール上での競争に勝ち抜いてきたということである。

医者は使いやすい従順な労働者として最適化されているとも言えるだろう。

このことに気づくと価値観が大きく変わる・・。

詳細はこちら>>クリスマスと日本の教育と医者のキャリア

 

マスメディアからソーシャルメディアへ

Twitterフォロワーが3000人に到達したのでまとめなど

この度Twitterのフォロワーが3000人に到達した。

>>Twitterはこちら

ここまで約2年(1年9ヶ月)。

自分がTwitterを始めた理由は、ブログと連携してアクセス数を伸ば…

 

これまで情報はマスメディアから画一的に発信されるものだった。

しかし現在、情報はソーシャルメディアにあり、それを後追いしてマスメディアができている。

受動的では情報が手に入らず、自分から取りにいかなければならない。これからはソーシャルメディアに積極的に関わっていく必要がある。

またソーシャルメディアは一方通行ではないため、個々の情報発信も重要になってくる。

マスメディアの時代だったら、全員が同じことをやっていればよかったけれど、これからはそうではない。その人のキャラクター、特殊性みたいなものを発信していこう。

超AI時代の生存戦略

 

こう言われるとTwitterでの情報発信は意外と無駄ではないのかもしれない。

詳細はこちら>>Twitterフォロワーが3000人に到達したのでまとめなど

 

住宅ローン

マイホームについての正しい知識 医師の資産形成入門編⑥

初心者のための資産形成第6回。今回はマイホームについて。

▼前回は投資信託について▼

地方は高齢化が進んでいて、入院患者も高齢者が非常に多い。

うちの病院の皮膚科も入院患者の平均年齢は80歳…

 

「家賃を払うのはもったいないから家は買ったほうが得」と言われたりして、ローンでマイホームを購入するのは一般的なライフプラン。

しかしこの制度は戦後の成長戦略の一環として作られたものである。

数十年間もお金を払い続けるという形で、家計から自動的に所得が差し引かれる仕組みをつくり出しました。

これは金融の仕組みとしてすごいものです。

日本再興戦略

 

賃貸と持ち家に優劣はない。

持ち家が賃貸を上回ることもあれば下回ることもあるということ。

家はただ所有さえしていれば資産になるというのは幻想である。

詳細はこちら>>マイホームについての正しい知識

 

AI時代の仕事術①AIとの差別化

 

オリジナリティをみにつける

モテたい男はこれを読め①【書評】「すべてはモテるためである」二村ヒトシ

男ならやっぱりモテたい。

ということで、モテたい男のための参考書シリーズ第一弾。

ほとんどすべての苦しみは、そもそも「モテない」ことに起因している。

「まったくモテる必要がない」と割り切ることさえできたなら、人…

 

「自分が何が好きなのか」を知ることは、モテるための条件の一つなのだという。

これは落合陽一氏の主張と一致する。

AIが発達するこれからの社会では、画一的な仕事の価値はなくなってしまう。

画一的ではないことをしようとしたときに大切なのは「自分が何を好きなのか」を知っておくこと。

これからの時代、画一的でないことをしようとしたときに、最初に見つけやすいのは趣味性の中だ。

自分が「何が好きなのか」を考えていくことが大事で、それで機械よりオリジナリティが高いことができる。

超AI時代の生存戦略

 

モテるためにも仕事のためにも熱中できることを見つけるべし。

詳細はこちら>>書評「すべてはモテるためである」二村ヒトシ

 

戦術より戦略

AIに代替されないための医師の働き方を考える(前編)イメージを描く

最近AIの進歩によって人間の仕事が奪われることが心配されている。

医者も例外ではない。

AI時代に医者はどんなプロを目指せばよいか。

参考になりそうなのが、コンピューター研究者の落合陽一氏。

彼は来る…

 

AIの発達によって人間の職が奪われてしまうことが不安視されている。

そんな時代に必要なのは戦術より戦略なのだという。

AIというツールの使い方として、「戦術より戦略が重要だよ」と話しています。

戦術レベルだとAIのアップデートが早いため勉強し続けないといけないですが、戦略レベルなら割と長い間、人間の出番があると思っています。

「デジタルネイチャー」の社会におけるAIとの付き合い方

 

AIは患者の「診断⇒治療」の戦術の部分では優れた力を発揮するが、患者に「ある程度の落としどころをつける」という戦略の部分は苦手だと思う。

医療は必ずしも「治癒」がゴールになるわけではない。

詳細はこちら>>AIに代替されないための医師の働き方を考える

 

AI時代の仕事術②AIの使いかた

 

機械に合わせて人間をアップデートする

皮膚科で遠隔診療は可能なのかを考えた

最近話題の遠隔診療。

現行の遠隔診療の法律は、3か月に1回以上対面診療が必要ということで、使い勝手はかなり悪い。
初診算定は不可、初診から6カ月は算定不可、連月算定2カ月限度、再診患者の1割以下と「制約」がつけられた。

 

世の中は機械を人間に合わせる時代から、人間が機械に合わせる時代に変わってきつつある。

機械翻訳をバカにする人がいますが、それは機械翻訳がバカなのではなく、話している本人が対応できていないのです。

日本再興戦略

 

同じように感じるのが遠隔診断。

皮膚は直接診ないとわからないという声が多いが、「スマホの写真でも診断できる能力」みたいなものを新たに身につける必要が出てくるのではないか。

詳細はこちら>>皮膚科で遠隔診療は可能なのかを考えた

 

AI時代の仕事術③ストレスマネジメント

 

ゲーム性を取り入れる

「負けるが勝ち」精神科医より学ぶクレーマーの対応法

診療をしていると理不尽なクレームに遭遇することもある。

いきなり喧嘩腰。何を言ってもキレる。診察後はしっかり病院にクレーム。

その一人のせいで外来診療が嫌になる。

最近、客を選べない仕事が不人気になってきて…

 

落合陽一氏は今後仕事とプライベートの境界があいまいになってくると語る。

仕事のストレスマネジメントは重要な課題になる。

そこで必要になるのは「ゲーム性」。

問題を解決し報酬を得ることで、我々は楽しみを感じることができる。

仕事を継続性のあるものにするために、ゲーム性を仕事に取り入れなければならない。

今後の仕事では、自分でゲーム的なフレームワークを考えて「遊び」にしていくのが重要になってくる。

「ドキドキしてたまに報酬がある」。すべての仕事はこのロジックだ。これを繰り返していくとそれにどんどんハマっていく。

一日中仕事をしていても、遊びの要素を取り入れてストレスコントロールがちゃんとできていれば、それでもいい。

超AI時代の生存戦略

 

詳細はこちら>>精神科医より学ぶクレーマーの対応法

 

まとめ

 

落合陽一氏の考えはとても新鮮だった。

医学ばかりを追い求めていたら、時代に取り残されてしまうだろう。

自分も昭和の価値観で生きていたので、思考をアップデートせねばと考えている。

 

これらの本はかなりオススメ。

Source: 皮膚科医の日常と趣味とキャリア

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