第64回 日本糖尿病学会
別館ブログでも こう予想していましたが,
残念ながら 予想が当たってしまいました.
5月に金沢での開催を予定していた第64回 日本糖尿病学会 年次学術集会は,全面的にWEB開催となりました.
現下のコロナ情勢を見れば やむをえないところでしょう.ただこのアナウンスを見ると,同じく昨年10月に 全面WEB開催された前回に比べると 著しく運営が後退しました.
せっかくのOnline開催なのに,ほとんどを Live配信するようです(一応 一ヶ月後に OnDemand配信となるようですが,それはすべてそうなるわけではなさそうです).
前回のOnline開催が好評だったのは,今までのリアル学会では,多数の講演日時が重なっていて,どれか一つを選ぶしかなかったのに,WEB開催なら『興味ある講演はすべて聴ける』というところだったのです.これは私個人の感想ではく,前回学会の運営会長である滋賀医大 前川聡先生もこう述べておられます.
第63回日本糖尿病学会年次学術集会を終えるにあたって
これまでの学会では、どれだけ素晴らしい企画・講演を多数ご用意いただいても、限られた時間の中で、すべての講演を拝聴させていただくことはできませんでした。しかしながら、Web開催では、時間のある限り、第一線の先生方による最新の研究成果をすべて聞くことが可能です。また、繰り返し聞くことができます。さらに、子育てなどで学会に参加することが難しい女性医師の先生方、マンパワー不足のために病院、医院を長期にあけることができない先生方も、Web開催では、ご自宅で、最新の医療情報に触れることができます。このように、今回のWeb開催は、新しい学会の在り方を示すことができた大変意義のある学会になったのではないかと考えています。第63回日本糖尿病学会年次学術集会
会長 前川 聡
事務局長 荒木信一
前回,全面配信したことに,誰かからクレームでもついたのでしょうか?
第55回 糖尿病学の進歩
まぎらわしいですが,来月には 学会とは別に,『第55回 糖尿病学の進歩』が開催されます.上記の学術集会は,[糖尿病に関する討論・シンポジウム]が主体ですが,この『糖尿病学の進歩』は,糖尿病に関する最新の医学情報をまとめて聴ける講演会という位置づけです.
当初の計画では,札幌で開催の予定でしたが,これも もちろん 全面WEB開催になっています.
ただ5月の糖尿病学会の大まかな内容は既に公されているのに,開催まであと1ヶ月に迫ったこの『糖尿病学の進歩』について,いまだ 何もアナウンスされていません.どんな講演が行われるのかまるで不明です. したがって 参加登録もまだ受付けていません. 事務局はおおわらわなのでしょう.
日本糖尿病学会が2019年に発行した『糖尿病診療ガイドライン 2019』 をどう具体化するのか,これが本年の最大の見どころでしたが,どうもすべては新型コロナのせいで,何もかも停滞してしまいそうな予感です.
Source: しらねのぞるばの暴言ブログ
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