神の詩第二章第四~六節 2/4

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神の詩第二章第四~六節 2

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続きです。

古今東西、
歴史上には
さまざまなタイプの権力にも金銭欲にも負けずに、
信念を貫く人たちも無数にいました。

江戸時代のキリシタンには、
信念を公にして殺された人もいれば、
隠れキリシタンとして信念を貫く生き方をした人たちもいます。

イタリア出身の哲学者であり科学者でもあったジョルダーノ・ブルーノは、
コペルニクスの地動説を擁護したことで有名ですが、
その理論が
当時のキリスト教に反することであったために、
火刑に処せられました。

彼は
まず
キリスト教に反する地動説を唱えた罪で、
捕らえられ、
サンピエトロ寺院の地下の石牢に八年間も幽閉されます。

それでもブルーノは、
拷問や処刑覚悟でも、
自分の信念を変えることはありませんでした。

間違っていることを正しいとは言えなかったのです。

カトリック教会は、
自分たちの権力を守るために
ブルーノの処刑を決定します。

ブルーノは、
自著「無限・宇宙・諸世界について」の中で
「触れることも、見ることもできないという理由だけでその存在が否定されるのであれば、
実体の存在を否定することになる。」
と述べています。

彼のこの信念は、
火炙りの刑を提示されてもなお曲がることがありませんでした。

彼は
処刑を前にしても、
教会側の枢機卿らに毅然とした態度で

「もしあなたたちが正しい真理の元にいるのであれば、判決を下したあなたたちのほうが、私より恐れているはずだ。」
と述べたと伝えられています。

ブルーノは、
自分の信念を曲げることによって
処刑を免れて釈放される選択もあったと思います。

それでも
ブルーノは、
自分の命を懸けて正しいことを主張する意志を貫き、
それは
後世の多くの人に影響を与えたと言われています。

自分の歩んでいる道が
正しいと確信したときの人の強い意志とは
すごいものだと思います。

ブルーノの処刑から16年後に、
ガリレオ・ガリレイが
地動説を巡って、
ローマ法王の法廷に呼び出されています。

やはり
ブルーノと同じく地動説によって
聖書に反した罪です。

でも
ガリレオは
ブルーノとは違う行動をとりました。

ガリレオは、
法廷で次のように言いました。
「太陽が地球の周りを回っていると、
聖書がそう言うのであれば、
すべての預言者たちがそう言うのであれば、
絶対的権力を持つ法王がそう言うのであれば、
私は謝ります。

皆様が私に、
太陽が地球の周りを回っていると言ってほしいのであれば、
そのように言いましょう。

でも、
太陽は私の言うことを聞いてくれません。
私は謝りますが、
それでも地球は私の命令など聞くこともなく、
太陽の周りを回り続けることでしょう。

私には地球が太陽の周りを回っていても止めることはできません。」

ガリレオは自分の信念など、
神の力の前ではとるに足らないことという思いによって、
死刑を免れたのでした。

この当時、
ほとんどの人は
地球に青いお茶碗のようなものがかぶさっていて、
それが空だと信じていたようです。

でも、
コペルニクスもブルーノもガリレオも、
空には覆いはなく、
広大な宇宙が広がっていることを知っていました。

でも
当時はその事実を信じる者は、
異端だったのです。

今の状況に置きかえてみると、
今の多くの人は、
一人一人の中に真我が宿り、
不滅の存在であることを考えたこともありません。

ヴェーダの知識を毎日追求する人などは異端かもしれません。

でも近い将来、
それらが当たり前の認識になっていきます。

そのきっかけには
先達がいるのです。

自分が地球にいて生活している限り、
地球が高速で太陽の周りを回っているなんて、
経験からは
推測することはできません。

ところが、
誰かが
地球が太陽の周りを回っていることを示す人が現れた時に
人々の意識も
大きく変わっていきます。

それと同じように
死後の世界も
魂が永遠不滅の存在であることも
普通の人の実生活からの経験からは得られることではありません。

霊的な師が
実在世界を示すことによって
初めて
その認識が理解できるのです。

多くの人に真実がわかれば、
無意味な争いも、
物質中心主義も、
利己主義も

消えていくはずです。

アルジュナは、
「この偉大な師匠達を殺すくらいなら、乞食をして生きる方がはるかに良い。」
と言いました。

アルジュナは
第一章でも
「私が彼等に殺されようとも、私は彼等を殺したくない。クリシュナよ、三界の王座を得るためにも彼等を殺したくないのに、地上の王座を得るために、殺すことができようか。(三十五)」
とも言っています。
今回の戦いが始まる前までにアルジュナは、
凄腕の戦士として天下に知られていました。
狩人の姿を纏った最強の相手でもあるシヴァ神とも戦っています。

その戦いの後で、
シヴァ神はアルジュナの勇気を認めて、
褒美として
「パーシュパタ・アストラ」
という天界の武器を授かっています。

そのほかの神々からも
彼の優れた才能にお墨付きが出されています。

戦士としての師匠であるドローナ師からも、
アルジュナの免許皆伝を祝って、
最強と言われる武器を授かっています。

この武器があれば
師匠であるドローナですら敵ではないことを
お互いに知っています。

アルジュナは、
そこまで強く、

武力で勝てる相手であっても、
戦いたくないという気持ちが強いのです。

アルジュナは、戦って勝つべきか、戦わずに負けるべきか迷います。

続きます。

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Source: ひかたま(光の魂たち)

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