第64回日本糖尿病学会の感想[9] 営業職は大変

健康法

どんな人が糖尿病を発症しやすいか

  • 肥満傾向なら,
  • 過食しやすいと,
  • 運動不足だと...等々,

『これこれの生活習慣だと 糖尿病になりやすい』,そういう研究報告は無数にあります.
しかし,仕事の種類によって 糖尿病発症リスクは違うのだろうか? これを調べたユニークな報告が発表されていました.

2008年から2018年まで パナソニック株式会社の社員健康診断を受けた 38,459人(男性:32,027 女性:6,432)を追跡したところ,2,439人が糖尿病となりました. その人達を 技術職/事務職/営業職/その他(医療職など)で分類したところ,事務職の発症リスクを 1.00とすると,営業職が 1.15(95%信頼限界:1.0003-1.33)ともっとも高く,逆に技術職は 0.83(同:0.73-0.95)と有意に低い,つまり 業務内容で大きな差があったのです.

私は 理系ですので,工場勤務,研究所などを渡り歩き,最後は本社管理事務部門でしたから,営業職の経験はありません. しかし,本社勤務では 同じフロアの営業部門の人を見ていました.

たしかにどんな仕事であろうとストレスは付き物だとは言うものの,営業の人は本当に大変だなと思いました. それに比べれば,技術職は専門バカという言葉もある通り 気楽なものだと思います. 一つのことに集中していれば 技術職は務まるのです. しかし営業職はそうはいきません. お客様と社内部門との板挟みであちら立てればこちらが立たず,それでいて常に一定以上の営業成績が求められる,いつも四苦八苦していました.

営業職は ストレスにより糖尿病を発症しやすい

これを『悪しき生活習慣だから自己責任』 と片付けてきた人は 今どう思っているのでしょうか.

[10]に続く

Source: しらねのぞるばの暴言ブログ

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