まず,最近陰謀論といえばこれ,というQアノン関係ですが,クラスタDのアカウントの46.9%がQアノン関連のツイートも拡散していたことが分かりました.ちなみにクラスタBのアカウントもそこそこQアノン系を拡散していますが,クラスタBにはいわゆるネトウヨアカウントが多く含まれているようです.
次に,ワクチン接種についてみてみると,他のクラスタでは80%以上のアカウントがワクチン接種関係の話題を拡散しているのに対して,クラスタDだけ68.4%と少なめです.
一方,「ウクライナ政府はネオナチ」という情報を拡散したアカウントの87.8%が反ワクチン関連ツイートを拡散していました.クラスタDのほとんどの方が反ワクチン系だったということになります.ただし,実はこれの逆は成り立ちません.反ワクチン系のツイートを拡散したアカウントのうち,クラスタDに含まれるアカウントは4%にすぎませんので,反ワクチン=クラスタDという訳ではないことにご注意ください.
ちなみに,クラスタA~Cも結構反ワクチン関連ツイートを拡散しているのが気になりますが,そもそも「ナチス」という強い言葉を使うこと自体が一定の特性を持ったアカウントということができるのかもしれません.
最後に,ロシア系ニュースサイト,「スプートニク日本ニュース」のツイートを拡散しているアカウントとの関係を見てみたのですが,これについてはほとんど被りがないことが分かりました.
まとめ
「ウクライナ政府はネオナチ」というロシアの主張に沿ったツイートを拡散しているアカウントを分析したところ,これらのアカウントは反ワクチン系のツイートも拡散しているアカウント群であることが分かりました.
この記事は,どの意見が正しいということについて結論を述べるものではありませんが,ロシアによるウクライナ侵攻とワクチン接種という直接的には関係のない二つの事象について特徴的なツイートを拡散するアカウント群が重なっているということには一定の意味があるのではないかと思います.
近年,白人至上主義やネオナチ思想を有したり,外国人排斥等を主張したりする極右過激主義者によるテロの実行や奨励,軍事訓練キャンプの運営等,テロに関連した動向が顕著となっている。こうした中,国際刑事警察機構(ICPO)のストック事務総長は,2020年2月,欧米諸国で過去2,3年に極右関連事案が320%増加したと述べたほか,国連テロ対策委員会執行事務局(CTED)は,同年4月,極右過激主義者による攻撃の頻度や被害が近年増加傾向にあると言及するなど,その脅威の高まりが指摘されている。
欧米諸国には多数の極右組織が存在する一方で,近年の極右テロの実行犯は,そのほとんどが組織に属さない単独犯である。これらの実行犯を含む極右過激主義者は,過去のテロ実行犯の影響を受けその模倣をしているほか,オンラインや紛争,イベント等への参加を通じて交流しているとされ,テロを含めた極右関連の動向は国際的な広がりを見せている。
2014年,ウクライナの親ロシア派武装勢力が,東部・ドンバスの占領を開始したことを受け,「ウクライナの愛国者」を自称するネオナチ組織が「アゾフ大隊」なる部隊を結成した。同部隊は,欧米出身者を中心に白人至上主義やネオナチ思想を有する外国人戦闘員を勧誘したとされ,同部隊を含めウクライナ紛争に参加した欧米出身者は約2,000人とされる。
他方,白人至上主義組織が運営する軍事訓練に欧米出身者が参加しているとの指摘もある。米国国務省が2020年4月に白人至上主義組織として初めて特別指定国際テロリスト(SDGT)に指定した「ロシア帝国運動」は,ロシア西部・サンクトペテルブルグで軍事訓練キャンプを運営しているとされ,ドイツやスウェーデン,フィンランドの出身者が同キャンプに参加したと報じられた。訓練を修了した者の中には,ウクライナ紛争に参加した者もいるとされる。このほか,ネオナチ思想を有する者が主催する音楽コンサート,総合格闘技等のイベント会場も,極右過激主義者が接点を持つ場所として指摘されている。
「アトムヴァッフェン・ディビジョン」(AWD,ドイツ語で核兵器師団の意)は,米国で2015年に設立されたネオナチ思想を有する組織で,政府機関,少数派の人種等に対する暴力を通じて,社会の崩壊や混沌を加速させ,人種的に純粋な白人社会を創出することを目的としているとされる。
https://www.moj.go.jp/psia/ITH/topics/column_03.html
さて、「公安調査庁」も陰謀論者・反ワクなんですかね??
アホすぎる陰謀論者を例に出して全体を「陰謀論者ガー」と連呼するバカは迷惑です。
Source: 身体軸ラボ シーズン2
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