今年の一文字は??

内科医

 今年も残すところわずかとなりました.

   今年の漢字一文字は「令」に決まったそうです.新元号の幕開けの年として,当然といえば当然でしょう.

 ところで,私にとって今年の一文字はというと・・,長年勤めてくれている事務スタッフのYさんがニヤリとしながら教えてくれました,「先生の今年の一文字は破壊の『壊』ですね(笑)」と.

 確かに今年はいろいろ「壊」れた年でした.

 まず私の身体です.
 
 年明けくらいから右手で物を持ち上げたり瓶の蓋を開けたりする動作をすると右肘関節の外側が痛むようになりました.知り合いの整形外科の先生に診てもらったところ,上腕骨外顆炎,いわゆるテニス肘でした.
 肘にステロイド注射してもらって,右手をなるべく使わないようにして,合気道はもちろん休み,教えてもらったリハビリや肘バンドの装着を続けたところ,夏前にようやく改善し,合気道も再開しました.合気道では腕や手首の関節技が多いのでそれが一因となったことは否定出来ず,合気道仲間にはわかりやすく「合気道肘」と言っています(笑).

 ところが秋に入った頃,今度は腰痛がひどくなりました.通常の筋肉痛だろうと思って経過を見ていましたが一向に改善せず,歩行するのも辛くなりました.やはり知り合いの整形外科医に相談したところ,腰椎の椎骨が少しすべり症気味で,椎間関節症を起こしていました.
鎮痛剤等の服薬,湿布,そしてなによりも腰痛体操を毎日徹底的に行い,11月末頃には八割がた軽快,翌月から合気道を再開しました.

 先日久しぶりにそろりと合気道を再開し,よい汗をかきましたが,健康のありがたさ,スポーツの楽しさを再確認できました.
   若い若いと言われて年齢も考えず,松岡修造みたいやなあ,などといわれるほど調子に乗っていたので「もう少しリラックスしてやるように」という神様からの思召しなのかもしれません.

 それから,様々な物品.

 この夏,買い換えてから一年も経たない新車を当て逃げされました.駐車場に戻って来た時にはボンネットの左前が凹んでいました.頑丈さで知られるボルボですので,向こうはもっとぺしゃんこになったはず,怖くなって逃げたのでしょう.警察にも協力してもらいドライブレコーダーや防犯カメラなどを使って調べましたが犯人は見つからず,そもそも人身事故ではないのでそれ以上の細かい捜査はしないとのこと,保険で直しましたが免責分は泣き寝入りでした.

 クリニックでは開業以来使っていた心電計が壊れて買い換えました.これはもう耐用年数を超えて再リースしながら酷使していたのでやむを得ません.それからレントゲン装置の一部も壊れましたが,まあこれも長年使って来たのでやむを得ない状態でした.

 自 宅ではパソコンが壊れました.仕事にプライベートにと毎日大活躍のハイスペックな相棒でしたが,起動がめんどくさいので連日スリープ状態にしていたのが裏目に出てハードディスクを痛めてしまったとのこと,結構大きな出費でした.
その後どういうわけかクリニックの院長室のパソコンまで壊れてしまったというおまけ付きで,まさに泣きっ面に蜂とはこのことでした.

 どれも専門の業者が的確迅速に対処してくれ,事なきを得ましたが,やはりさすが餅は餅屋だな,と妙に感心させられました.

 世の中を見渡すとどうでしょう.

 数にものを言わせて暴走する与党と一向に支持率が上がらず離合集散を繰り返す野党,モリカケだサクラだと,議論されているのは週刊誌のゴシップネタばかりの体たらくで,この国の将来を左右するような喫緊の重要課題は山積みのままです.
世界に目をやれば,国際協調なぞどこへやら,自国ファースト,傲慢不遜なリーダーばかりがあちこちで跋扈,紛争の火種は燃え広がるばかりで,もう収集さえつかなくなっています.
 まさに先人が築き上げて来た国際秩序が,平和な世界が「壊」れて行きつつあるの感じているのは私だけではないでしょう.

 さて,来年はどんな年になるでしようか?

 私自身は,「壊」された後の一から出直すつもりでより一層健康ファーストで,年齢も考えながら仕事や生活に勤しみたくおもいます.
 そしてなによりも,世の中が少しでも良い方向に向かうことを祈るばかりです.


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Source: Dr.OHKADO’s Blog

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