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ガンちゃん先生が行っている肝臓がんの治療を
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みなさま、おはようございます
2代目ガンちゃん先生です
大学の当直明けです
先日、東京で
肝癌分子標的治療研究会が開催されました
肝臓がんの全身薬物療法に関する研究会です
前回の同じ研究会で
最優秀演題賞を頂いて、
その表彰式が今回、あるとのことで
表彰されてきました
最近、忙しくて
基礎的な研究はあまりできていなかったのですが、
この表彰された発表は、
忙しさの合間を縫って行った基礎研究だったので、
嬉しかったです
さて、
進行がんのカテーテル治療の一つ
肝動注化学療法
肝臓の動脈に
カテーテルを留置して、
持続的に、反復的に
抗がん剤を直接流す方法です
この肝動注化学療法を行うために
リザーバーポートと言うものを
埋め込みます
足の付け根の前側に小さなポケットを作って
そこにポートを埋め込みます
そのポートは
肝臓の動脈に留置したカテーテルに接続されていて、
ポートに針を刺せば、肝臓の動脈内に
薬剤を簡単に投与ができるようになります
簡単に肝臓の動脈と言いますが、
かなり複雑で、
抗がん剤を直接、がんがある肝臓だけに流すのは
けっこう大変なのです
肝臓の動脈が肝臓だけに血液を送る前に、
胃、十二指腸、すい臓など
さまざまな臓器にも血液を送るための動脈が分岐しています
このような動脈に抗がん剤がどんどん分布すると
潰瘍や膵炎などが起こるリスクが高まり
安全に動注化学療法が行えなくなります
この様な合併症を予防するために
金属のコイルを使って
胃、十二指腸、すい臓などの動脈を
塞栓し
それらの動脈に抗がん剤が流れないように処理をします
これをコイリングと呼びます
このコイリング処置が、また難しい・・・
だいぶ修練が要ります
最近、このコイリング処置をより安全にできる
新しいコイルが登場し
よく使っています
テルモという会社が作った
Azur soft 3D
電気の力を利用して、
この金属コイルを切り離すことができるのが特徴です
難しい塞栓を、少しだけ安心して行うことができるようになったので、
ありがたい限りです
先日も、このコイルを使って
胃、十二指腸の動脈をコイル塞栓しました
満足のいく完璧なコイリング処置ができました
医療デバイスの進歩により、
術者がより集中して、確実に治療ができるようになるのは
素晴らしいです
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Source: ガンちゃん先生奮闘記
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