診療所

先生、やっぱりな、ワシ一人でこの家居ったら、 やっぱりさみしいてな、こいつの事、やってやれるか、 心配やったけどな、こうしてやっぱり帰ってくれて、 娘らもヨオシテくれてな、なんて言うか、うん、、 涙が出て来る、嬉しいもんやなあ。もう６０年暮...

目の前で、こうしてサラッと『ザイタク』を、 上手くやってのけることができるのは、やっぱり、 祖父母や両親とのいろいろがあったからこそだ。 人生って哀しいものだ。愛燦燦だ。 いよいよの覚悟をするたびに、その山を何度となく乗り越える。 皆さまか...

『ザイタク』医療は、双方向。 って言うか、それ以上に逆方向。 医療者側からの矢印とは逆方向。 患者さんやご家族が、暮らしていく。 患者さんやご家族が、生きていく。 僕らはただ見てる。ただ見つめている。 そんな、『ザイタク』こそ、『尊厳生』だ...

お彼岸から気になっていたことを、 昨日午後、思い立ってやってきた。 桜満開でお花見会がアッチコッチ。 咲き乱れたり、吹雪になったり、 一年中ここにあったんだけど、 春だけチヤホヤされたりして、 桜のテーマの歌はお別れの曲が 多かったりなんか...

“We’re no-w here.” リハビリテーションは、ここにある。 ザイタクリハは、一分一秒この瞬間の愛だ。 もう説明は要らない。『ザイタク』がここにある。 闇があったから光がわかった。 僕達は、今もここにいる。 そして、これからも。...

先生、これが最後なんやから、 どうやってでも、サクラ見に行かな、 アカンのです。。。僕は。。。。。 高次脳機能障害でも、決して難しくない。 リビングウィルは、ちゃんと表現できる。 サイコーなROCK YOUだ。 この状況でもお花見がリビング...

先生、もうわたし無理です。どうにもできません。 朝のお電話は、在宅生活を諦める以外、ない。 もう無理だ。って言う悲壮な訴えのお電話だった。 彼が彼らしく居られなくなって、 病気がちな奥さんでは体の大きな彼の介護は、 もうそろそろ限界を越えて...

そのお薬が終わる時、人生が終わるのか⁈ そんなことは、決してない。 このことを、知っているか？ 先生、ワシな、病院で言われたお薬、 全部マジメにやってきたんや。そやけどな、 そのお薬も、まあ、ぶっちゃけ、ワシに、 効くもんはもうないらしいわ...

両親の残した事象の後片付けが、今も続く。 そんな中、両親の介護を思い出していた。 母は、父や弟に、介護生活になったら、 いつも、施設に入れるよ、と言われ続け、 憤慨していた。そして、不安を口にしていた。 私は病気には絶対ならないし、介護も必...