なぜうつが発生するのか。
いろいろな説明がありますが、山手心理では
脳がアラート
を発動している
ということに統一しています。え、アラートって？小池百合子東京都知事が宣伝（？）して
いる「東京アラート」が有名ですが、単純に言うと「警報」や「警戒態勢」または「油断なく
注意する」という意味です。
たとえば、小さなキツネがマンモスと出会ったとしましょう。（出会わないと思いますが）
ケンカしてもとても勝てそうにないと感じたキツネは、なんとかしてその場から逃げようと
します。この状態がなぜ発生するのかというと、脳内の無意識領域（本能）が「キケン・ニゲロ！」
という危険信号を発するのです。
人間にしても同じです。パターンとしては２つ。
①感情的・本能的な危険、たとえば、彼が不倫している・明日はイヤな同僚と同じシフトだという
ケースと、②論理的・具体的な危険、こちらは会社が倒産した・騙されてお金を持っていかれた
などですがあります。①は動物と同じ、②は人間だけに発生するものです。
上記の例に戻りましょうか。
キツネはうまくマンモスから逃げることができると良いのですが、崖下の袋地に追い込まれた
とすればどうでしょう。脳は続々とアラートを発動し続けているのに、キツネはそれをどうすること
もできません。そこで脳内にはその矛盾した状況が入り込み、パニックに陥ります。
人間でもほぼ同じだと考えてください。
このあたりは、大切なところです。ぜひうまく活用してくださいね！
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Source: 週刊山手心理相談室
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