誰も、置いて行ってはいけないよ。

メンタルヘルス

 

 

 

 

 

 

 

昨晩、どうしても話たくて収録をしました。

 

 

 

 

 

どういうタイミングでなのか

 

 

新月みたいな女性客

この方がいらしゃるときは

 

 

「大切なことを忘れないでね」

「誰も置いて行ってはいけないよ」

 

 

そんなことをそっと

ささやかれているような

気持ちになる。

 

 

誰に?

 

 

過去の自分に

いや、未来の自分に

それとも

どこでもない誰でもない、何かに。

 

 

 

 

 

もうそろそろ仕事が終わりだな、という

22時前に

その女性はいらっしゃった。

 

 

両手に買い物袋を持ち

重たそうに

ポットのある台の上に

それを置くと

 

 

背中から「ふうっ」という

ため息が聞こえた。

 

 

心身に不調を抱えていて

なかなか外に出ることのできない

その方は

 

 

たまに外出できると

大量の食料を

一度に買い込んおられる。

 

 

「次はいつ、外に出られるか分からないから」と。

 

 

少しして

私は声をかけに行った。

 

 

「こんばんは、お久しぶりです」

 

 

するといつも

嬉しそうに笑ってくださるのだ。

 

 

年代は40代半ば〜50代くらい

かもしれない。

 

 

でも、その瞳は

本当に透き通っていて

笑顔なんかは少女のように

私の目には写るのだった。

 

 

「今日、食べ物を買いに行ったんですけど

これ、ちょっとだけ

お店に置いておいて頂けませんか?」

 

 

ここで買ったものじゃないのに

ごめんなさい

でも、ちょっと疲れてしまって…

少し休んだら、取りに来ますので…と。

 

 

久々に外出し

少し遠くまで買い物に出かけたら

あとちょっとで自宅に着く、というところで

力尽きてしまったご様子だった。

 

 

私は「良いですよ」と

その荷物を預かろうとし掛かり、

 

 

「いや、やっぱり一緒におうちまで

お届けしますよ。

もう退勤するんで、あと5分くらい

待っていられますか?」と伝えた。

 

 

すると女性は

安堵の表情を浮かべ

 

 

「ありがとうございます」

「本当に、いつもすみません」

「お疲れのところ、助かります」

「ああ、安心しました」と

 

 

素直な言葉を

流れ星のように連ねてくれる。

 

 

ちっとも

イヤな感じがしない

 

 

を、代表してくれるような存在感

とでも言ったら良いのか…。

 

 

少なくとも

私はそう感じている。

 

 

私には短気なところもあるので

「はい?」と思うと

それがお客様でも誰でも

普通にイラッとする凡人、なのだ。

 

 

ただ、それで

自分の心が乱れないよう

平常心を意識しているだけであって

 

 

あくまで、ただの凡人。

 

 

でもこの女性に

心を乱されたことはなかった。

 

 

「お待たせしました、行きましょう」

 

 

ユニフォームを脱いだ後

私はコートのチャックを

首元までしっかりと上げた。

真冬の月が煌々としている。

 

 

女性の2つのビニール袋は

珍しく、いつもより一層重たい。

 

 

「今日はガストまでデリバリーのお弁当を買いに行ったんです」

「ネットでとてもおいそうなのを見つけちゃって」

「とろ玉照りマヨハンバーグ丼が食べてみたかったの。他にもね…」

 

 

帰りの道すがら

女性は、笑顔を含んだ小さな声で

私に聞かせてくれるのだった。

 

 

ガストまでは歩いて行って来たそうで

確かに、地元ではあるけれど

歩いたらちょっと遠い。

 

 

1ヶ月ぶりに外に出て

この暗い寒空の下

ひとりで懸命に運んできたのかと思うと

胸が少しキュッとなった。

 

 

「明るいコンビニの看板が見えたら

急にほっとして、力が抜けちゃったんです」

 

 

「そうでしたか」

 

 

 

 

無事に荷物を届け終わると

女性は部屋の中から

何かを持って出て来られた。

 

 

それは小さなメモ紙で

 

 

以前うちの店で

お取り置きをしてくださった際

一緒に入れておいた

私からのメッセージだった。

 

 

mowのラムレーズンを

お取り置きしておていて頂けませんか?

期間限定だからどうしても食べてくて

明日、必ず買いに来ます。

 

 

かつてのやりとりを思い出し

懐かしくなる。

 

 

メモ紙は

ちょっとした励ましの言葉や

カンタンな猫のイラストを

添えたもので

 

 

女性は

「壁に貼って、毎朝眺めてます」

「スマホにも写真で保存して

外に出た時はこれを見て励みにしています」

「本当にありがとうございます」

「ずっと、このお手紙が私の支えになっています」

「私にとって掛け替えのない、外との繋がりなんです。」

 

 

笑顔のまま

うっすらと、涙を浮かべて

私に伝えてくれる。

 

 

流れ星が喋ると

きっとこんな感じなのだろうなぁ。

 

 

女性と、その背後にのぞく夜空は

ひとつの絵のように見えた。

 

 

 

 

「いろいろなことがあって

心も体も病気を経験して

これまで

たくさんのモノを失ってきたけど…

 

 

昔はできてた

大好きなお仕事も

人と関わることも

身の回りのことも

今はできなくなってしまったけど…

 

 

そんな自分を最近は

責めないようになれました。

 

 

何かひとつでも

それが些細なことでも

できたとしたら

それで良いじゃない、十分じゃない。

 

 

笑顔でいよう

そうしたらきっと良いことがあるから

 

 

そう思って

毎日を一生懸命生きています。」

 

 

 

「そうですね、私もそう思いますよ。」

 

 

本当だった。

 

 

私も今は元気になったけど

昔は心と体を壊して

寝たきりの頃があったから。

 

 

 

 

 

この女性と会うと

当時の辛かった景色が

フィルムのように蘇る

 

 

寂しさや、悲しみ、ジレンマみたいなモノ

 

 

でもあの頃の私にも

少なからず

手を差し伸べてくれる人がいた。

その存在がわずかな光だった。

 

 

とても孤独だったけど

どん底から、微かな光を見上げては

そこを頼りに浮上して来られたのだ。

 

 

ふらふらと

そして少しずつ、しっかりと。

 

 

「大切なことを忘れないでね」

「誰も置いて行ってはいけないよ。」

 

 

 

どこから聞こえてくるのか?

誰が言っているのか?

全然わからないけれど。

 

 

その声は、とても優しいから

「はい」

そう素直に受け止めようと思うのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*お詫び*

先日の、オンラインワークショップの後

参加してくださった方に

簡単なアンケートをお願いしていました。

 

しかし、私の入力ミスで

早い段階でフォームが閉じてしまいました。

申し訳ありませんでした。

すぐにご回答くださった方、ありがとうございます。

答えようと思ったら、出来な買った、という方

ごめんなさい。汗

 

催促みたいになってしまうので

フォームは閉じたままにして置きます。

ワークショップへご参加くださったことに

心より感謝申し上げます。

 

 

*お知らせ*

3月のインスタレッスンに

 

「当日仕事がありリアルタイムでの参加が出来ません。

もし可能であれば後から動画を視聴する形で受講できますか?」

 

というお問い合わせを頂きました。

ありがとうございます。

 

ライブ配信は、期間限定で保存させて頂きます。

ですので、当日ご都合が付かない方も

お気軽にお申し込み頂ければなと思います。

どうぞよろしくお願い申し上げます。^^

 

 

 

 

 

 

 

■今後の予定

2月

只今準備中

オンラインショップにて

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3月

5(金)HSPインスタレッスン

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【オンラインショップ調整中】

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準備が整い次第営業を再開いたします。

どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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໒꒱ 売り上げの一部は

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デザインをお手伝い頂き、ありがとうございました。

 

オンラインショップは、こちらです

*只今メンテナンス中です*

 

 

 

 

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ワークショップに関するお知らせ記事ではありますが

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Source: HSP片付けブロガーの「生きづらさ」が消える片付け

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