神の詩 第二章第十節 3

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神の詩 第二章第十節 3

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続きです。

「バーラタ王よ、この時、両軍の聞で落胆するアルジュナに、クリシュナは微笑んで次のように言った。(十)」
同じ世界で同じ状況にいても、
落ち込んでいる人と笑っている人では、
全く違う世界になります。

自分の住む世界は
心一つで変化します。

例えば、
あなたが愛する恋人と一生に過ごす時間が
最も幸せに感じるかもしれません。

でも
その恋人を
何かのきっかけで大嫌いになったとします。

すると
その恋人と一緒に過ごす時間が、
突然
最も苦痛に感じるようになります。

これは
恋人が変化したわけではなく、
あなたの恋人に対する認識が変わったためです。

もともと
恋人の本質のほんの一断片のみだけ見て愛していたのですから、
別の断片を垣間見た時に、
自分の方の認識を変えてしまったのです。

世界の見え方は、
自分自身の心を忠実に反映するものです。

アウシュビッツの強制収容所にいながら
夕日に感動する人もいれば、
巨額の富を持ちながら
配偶者の浮気に悩み苦しみうつ病になる人もいます。

それは、
その人が置かれた状況に比例するものではなく、
その人の心の持ちように比例します

このように
物事の認識の仕方を変えるだけで、
世界が明るくなったり、
暗くなったりします。

この世界の見方は、
人生の崇高な目的を遂行する上で
重要な鍵となっています。

アルジュナもクリシュナも
共に
同じ戦争に参加し、
同じ危機を共有しています。

でも
アルジュナは落ち込み、
クリシュナは微笑んでいます。

全く同じ世界にいながら、
世界が全く違うのです。

この状態におけるアルジュナは、
低次の自己、無智の象徴となっており、

霊性進化の道に入ったばかりの修行者の苦悩を表しています。

一方で、
クリシュナは、
高次の自己、真理の象徴です。

深い意識への定着は、
霊的進化に大切です。

毎日の
思い、
言葉、
行動
の積み重ねがなければ、
魂の大きな進歩は得られません。

思い、言葉、行動の波動が
繰り返し心身に働きかけることで、
その波動が
その人を形成していきます。

普段から楽観的に笑っていますか?

それとも
イライラしがちでよく怒ることはありますか?

心の在り方の積み重ねによって、
その人は創られます。

精神の鍛練には、
近道は無く、
とても時間がかかるのです。

次第に意識が深くなり、
一度心に静寂が訪れると、
時間は関係なくなります。

次は

スリー・クリシュナ
「汝は悲しむ必要のない人々について、悲しんでいる。しかも、汝はもっともらしいことを
言っている。賢者は生者のためにも死者のためにも悲しまない。(十一)」

ここもよく内観してください。

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Source: ひかたま(光の魂たち)

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