おはようございます。
投資初心者の方から、インデックス投資のイメージが湧かないというご質問をいただきましたので、本日は分かりやすくたとえ話にしてみようと思います。
もちろん、私のつまらないたとえ話を読むよりも、インデックス投資に関する書籍で勉強した方が100倍有用であり、かつ客観的・網羅的な情報が得られるのは間違いありません。
とはいえ、ブログという媒体で書籍の内容を100%カバーするというのは無理な話であり、誰もそのようなことは期待していないと思います。
ブログにはブログの良さがあると思いますので、本日は簡単なたとえ話をします。
私は、インデックスファンドやETFというのは長年自分の身をまかせる船のようなものだと考えています。
インデックス投資では自分の身を安心して任せられる乗船先を選びたい
ステップ1:どの船に乗るかを決める
インデックス投資を考える場合、どの船に乗るかをまず考えなければなりません。
これは当然のことで、旅に出る時に行き先を決めずに旅に出ることがあるでしょうか。
何も考えずに誰かが良いと言っていたからVTやVTIを購入するといった行為は、目的地やそこに至るための手段を何も考えずに長旅に出るようなものです。
メジャーなところで言えば、
VT:地球号
VTI:米国号
VEA:米国を除く先進国号
VWO:新興国号
といったイメージですね。
この中から、自分が20年〜30年以上に渡って身を任せても安心と思える乗船先を選ぶわけです。
途中で沈没する未来が見えるものに投資してはなりません。
誰もが未来を正確に予測することはできませんが、少なくとも自分なりに将来の発展が信じられる船を選ぶことがファーストステップです。
ステップ2:船に乗るための費用をチェックする
インデックスファンドという船に乗るためには、船に乗るための費用(コスト)を支払う必要があります。
これも当然のことで、現実世界で船に乗る時にもチケットを購入して対価を支払うはずです。
実際の船と同じで、インデックスファンドという船に乗船させてもらう場合もそれ相応の対価を支払う必要があります。
サービスに対してそれ相応の対価を支払うというのは当然のことであり、近年はインデックスファンドの信託報酬がどんどん下がっていますが、個人的にはすでにこれ以上下げる必要のないレベルまで到達している気がします。
インデックスファンドの特徴:乗船期間が長いほどコストがかかる
実際の船と異なるのは、今の時代はインデックスファンドの購入時の手数料は無料(ノーロード)であることが多い点です。
一方で、同じ船に乗船し続けている限り毎年必ず支払わなければならないコストがあり、それが信託報酬になります。
実際の船の場合は、乗船時に一度手数料を払えば降りるまで追加コストはかかりませんが、インデックスファンドの場合は乗船期間が長くなるほどトータルコストが上がっていくのです。
Amazon Primeの年会費みたいなものですね。
Amazonを最大限便利に活用しようと思ったら、Amazon Primeという船に乗り続けなければならず、乗っている限り毎年コストがかかります。
インデックスファンドと異なり、Amazon Primeの場合は乗客が途中下車しにくい仕組みになっているのはより巧妙だと思いますが。
投資信託選びで信託報酬を重要視すべき理由
信託報酬を重要視するのは、信託報酬は船に乗り続けている限り毎年継続的に発生するコストだからです。
これは家計の節約に通じるものがあります。
一回限りの支払いであればある程度の金額を支払ってもOKですが、継続的にかかるコスト(固定費)に関してはできるだけ切り詰める必要があります。
変動費よりも固定費を下げた方が節約効果が高く、継続性があります。
また、これも現実世界と同じですが、同じ行き先の船であっても会社によってコストが異なるのです。
船のように、会社によって設備やサービス内容に差があれば、多少金額が高くてもサービスの良い船に乗るという選択肢がありえます。
しかし、インデックスファンドの場合は乗船中のサービス内容にはほとんど差がありませんので、コストを最優先すべしということになるのです。
まとめ
インデックス投資を始めるコツは、自分の身を長年に渡って安静して任せられる乗船先を選ぶことです。
現実世界では自ら沈没船に乗り込もうという人はいないはずで、投資の世界でも沈没船に乗り込むようなミスだけはしないようにしましょう。
こんな記事も書いています。
インデックス投資に関する読みやすい本として、水瀬ケンイチ氏の『お金は寝かせて増やしなさい』がおすすめです。
硬派な本ですが、ボーグル氏の『インデックス投資は勝者のゲーム』もぜひ読んでおきたい一冊です。
www.churio807.com
その他、インデックス投資に役立つ投資本に関して以下の記事でまとめています。
Source: 神経内科医ちゅり男のブログ
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