2年ぶりに全仏の舞台へと帰ってきた39歳のフェデラーは、5日に行なわれた3回戦で世界59位のドミニク・コプファー(ドイツ)と対戦。3時間35分にも及ぶ激闘の末、7-6(5)、6-7(3)、7-6(4)、7-5で勝利し、全仏15度目のベスト16進出を果たしていた。
しかし、直後の会見でフェデラーは「次戦をプレーするかはわからない。ヒザに負担をかけ続けるのはリスクが大きすぎるか、身体を休めたほうが良いか」と4回戦を前にして棄権を示唆。その後、「2度にわたるヒザの手術と1年以上のリハビリを終えた後では、自分の身体に耳を傾け、追い込み過ぎないようにすることが大切だと思った」として棄権を発表した。
このフェデラーの行動に、元デ杯アメリカ代表キャプテンのパトリック・マッケンロー氏は「大会の途中で棄権するのは見栄えが悪い」とコメント。また、元全豪オープン大会ディレクターのポール・マクナミー氏は「彼の行動は他人や大会に大きな影響を与える。どこに出店するかを好きに選べるキャンディートラックではない」と痛烈な批判を述べている。
さらに、フェデラーに3回戦で負けたコプファーへの不公平感を指摘する声なども上がっているが、今大会で準々決勝進出を決めている第2シードのダニール・メドベージェフ(ロシア/2位)は、これらの批判について「なぜ彼が批判されるのかわからない」と反対意見を主張している。「テニスは時に残酷なものだ。コプファーには申し訳ないけど、彼はロジャーに勝つ必要があった。負けた後に彼(フェデラー)が棄権しても関係ない。次のラウンドに進むためには、相手にただ勝つことだよ。それがテニスというものなんだ」
また、メドベージェフは「ロジャーはもう39歳だ。試合後に手術したヒザに痛みを感じたのかもしれない」として、フェデラーがテニス選手としては非常に高齢な点と、昨年手術した右ヒザの状態を指摘。
さらに、「もし次の試合でさらに痛めてしまえば、しばらくプレーできないということを知っているんだ。若い選手はこういう時に失敗しがちだが、これは彼のように経験を積んでこそわかることだ。だからなぜ彼が批判されるのかわからないよ」と、テニス界の生ける伝説の選択に理解を示している。
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Source: 身体軸ラボ シーズン2
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