「今日は駄目かも．．．」――
目覚めと同時に感じる身体の不調
今日はがんサロン
きのうから行く気満々で準備をしていた
「今日は雨が降るらしいし．．．
コロナの感染者も収まらないし．．．」
そんな言い訳を自分にしながら、
急遽、休むことに．．．
乳がんの手術をしてから14年半
長期に及ぶ治療で体調不良のまま今に至る
そしてこの数年、さらに体調が悪い
この1～2年は、もっと悪い
先日から、できる限り
少し早めに就寝することにした
が、6時間と経たないうちに目が覚める
いくら早めに寝ても、
いつもの睡眠時間を迎えると
自然と目が覚めるらしい
これが、身体に備わった“習慣”なのだろう
きのうもおとついも、
いつもより1時間早くベッドに入った
が、体調が悪いときの眠りは、
夢とうつつを行ったり来たり
そしてその狭間で見るのは、
夢とも現実ともつかない悪夢である
もう、ゆっくり、ぐっすり眠るのは諦めた
「眠れなくたっていいって。
そのうち一生眠れるんだから」
母に言われたそんな言葉を思い出す
究極の理論である
そして、このご時世の中でのがんサロン
正直、不安がないわけではない
以前なら参加したであろうこの程度の体調も、
今は“コロナ”を行かない理由にしている自分もいる
もちろん、コロナは怖い
あとは、
「もう私はいなくてもいいかな．．．」
という不必要感
まぁ、それは、
今にはじまったことではないのだが．．．
ただ、居場所は違っても、
“がんになった私ができること”
“がんに”なったからこそできること”
は、諦めたくない
“同じ病で
つらい思いをしている人に寄り添っていく”
その思いは変わらない
「乳がんのことばかり考えている」
と、
これまで心ない言葉をたくさんかけられてきた
「後ろばかり見ないで、
もっと前向きになったら？」
と．．．
でも私は、
これからも乳がんのことばかり考えていくし、
過去のことも振り返る
それは、
今、つらい思いをしているひとに寄り添うため
あのときの気持ち、
あのときの経験を忘れてしまったら、
ひとの痛みを理解できないから
ひとに寄り添うことができないから
でもときどき、休みたくなるんだけどね
乳がんから離れたくなる
乳がんだもん、
そりゃあ、“乳がん”のこと、
頭からはなれないよね
ずっとつきあっていかなければならない、
“悪友”だから――
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Source: りかこの乳がん体験記
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