おはようございます。
当ブログの読者の方から、マイホーム購入の是非について以下のご質問をいただきました。
以前も1500万円の独身時代の貯金の投資方法を質問したことがあるものです。
前回はご質問に丁寧に回答していただきありがとうございます。
今回は住宅購入の件で質問です。
今は、
夫30代後半
私30代前半 時短
幼児1人(もう1人予定)
貯金 生活防衛資金1.5年分
すでに投資してる分 200万
独身時代の貯金 1500万円です。
家は購入せず、子供が大きくなるまで賃貸でいこうと思ってはいるのですが、40までに購入しておかないときついというような話も聞き、悩んでいます。
仕事場に近いところに住んでおり、その条件で探すと4000万円くらいはかかりそうです。
どう考えたらいいか、アドバイスを頂けると嬉しいです。
よろしくお願いいたします。
ご質問ありがとうございます。
職場に近いところに4000万円程度のマイホームを購入すべきかどうかというご質問ですが、結論としては「立地の良さと将来的な資産価値」が全てなのだと思います。
住めば都という言葉もありますので、最終的には個人の自由ですが、マイホーム購入を純粋に不動産投資と考えた場合にはやはり立地が最も重要でしょう。
40歳までにマイホームを購入しておかないと将来がきつい!?
40歳までにマイホームを購入しておかないときついという話の根拠は?
ご質問の中の「40歳までにマイホームを購入しておかないときつい」という言葉はあまりに曖昧ですね。
私にはその根拠がよく分かりませんので、その理由を教えていただければより正確にお答えできるかと思います。
なお、賃貸がよいかマイホームがよいかという議論には昔から様々な意見がありますが、100%確実にどちらかが有利であれば、世の中には賃貸派かマイホーム派のどちらかしか存在しないはずです。
実際にはそうなっていませんから、賃貸には賃貸の、マイホームにはマイホームの良さがあり、個別の状況に応じて考えるしかありません。
なお、私自身は、賃貸住宅をその時々の生活状況に応じて住み替えるのはこれからの時代において大変理にかなっていると思っています。
ただし、賃貸住宅というのはある程度の社会的信用がなければ借りられないケースもありますから、将来そのあたりに不安があればマイホームを購入しておくという選択肢もありですが。
「職場に近い4000万円のマイホーム」は資産価値を維持できるか?
最もシンプルに考えるならば、今現在ご検討されている「職場に近い4000万円のマイホーム」は将来的に資産価値を維持できるか否かでしょう。
具体的にご購入を検討されている場所の情報がありませんので、答えようがありませんが、東京都心の一等地、もしくは地方の中核都市の一等地で急激な人口流出が考えにくい場所であれば比較的安全かもしれません。
ただし、東京都心の一等地のマイホームが4000万円で手に入るとは考えられませんから、おそらく地方都市なのでしょう。
少なくとも、どんどん人口が流出していくような場所のマイホームに大金を投じるのはやめた方がよいです。
日本の人口動態を考えますと、一部の中核都市に都市機能を集中させるコンパクトシティ構想が進んでいくのは確実ですから、その構想外の場所に家を買うのは賢明ではないでしょう。
住宅ローンを組んでマイホームを購入するのは借金を背負うのと同義
住宅ローンを組んでマイホームを購入するというのは、一時的には借金を背負うことと同義です。
多額の借金を組んで、将来資産価値の下がることが確定している物を喜んで買う人はいません。
仮に、
「今3000万円の借金を組んで自宅を購入すると、20年後には80%の確率で資産価値が1000万円まで下がりますが買いますか?」
と言われたら誰も買わないと思います。
不動産を購入するうえで最も重要なのは立地であり、土地の上に建っている建物ではありません。
建物の価値などいずれゼロに収束するわけですから、自分がマイホームを購入しようとしている場所に数十年後も十分な魅力があるかをよく検討しましょう。
少なくとも、日本のどこに家を購入しても数十年後には地価が上昇して皆万々歳という時代はとっくの昔に終わっているのは知っておくべきです。
まとめ
マイホーム購入の是非というのは意見の分かれるところです。
私自身は、ライフスタイルに応じて賃貸住宅を住み替えるのが性に合っています。
ただし、マイホームの方がより快適・上質な住まいを手に入れられる可能性は高く、どこで折り合いをつけるかでしょう。
【おすすめ本】
マイホームに関する考え方に関しては、橘玲氏の『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』がおすすめです。マイホーム以外にも役立つ情報が満載です。
こんな記事も書いています。
人生のおおまかなマネープランを考えてみることは非常に大事です。その中で、人生最大の買い物とされるマイホームを買うか否かは大きな差があるでしょう。
不動産に関しては、購入規模エリアの土地勘・相場観がなければ適切な価格で購入するのは難しいです。
日本の不動産に関しては、長期的に値上がりしていく時代はすでに終わっています。
Source: 神経内科医ちゅり男のブログ
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