日本とアメリカの比較 ~画像検査に思う~

その他

「アメリカでは禁止されている農薬を
 日本では使っている」

「アメリカで使っている治療薬は、
 日本ではまだ承認されていない」――

...と、
なにかと比較対象となる“アメリカ”

“がん”もその一つ

アメリカでは使用されている抗がん剤も
日本では未承認のものも多い

そして、“検査”

「(術後の再発をみつけるための)
 画像検査(CTなど)は
 アメリカではしないけどね」

と、乳がんの手術後の検査のとき、
主治医に言われたことがある

乳がんに関する書籍で
すでに知っていたので
特に驚きはしなかった

検査をしない理由は、

“再発は、検査で早くにみつけても
 自覚症状が出てから治療をしても、
 治療成績は同じ”

と言われているからだ

が、腑に落ちない

がんを経験した一人としては、

「再発も、少しでも早くにみつけたい」

と、思う

「早くにみつけて、
 少しでも早く治療をはじめたい」

と、考える

その方が、
再び芽を出してしまったがんが
消えてくれるような気がするからだ

...が、
医学的にはそうではないようだ

「一年に一度の画像検査をするべきか、
 それともしない方がいいのか...」

と、
毎年検査の日が近づくと考えさせられた

検査をすれば、少なからず被曝する

毎年検査を受けていれば、
被曝量は蓄積されてゆく――

が、やはり検査をしないのは不安が大きい

万が一、再発していたとしても、
なにも知らずになにもせずに
放置することになる

そしてあるとき体調を崩し、
また、痛みが現れ、
病院へ行って初めて再発がわかる

「いつから再発していたんだろう。
 どれくらいの間、
 知らずに放置していたんだろう」

と、きっと思うと思う

なんとなく、

「それは嫌だな...」

そう思った

以前、乳がんの講義を聴講したとき、
乳腺の専門医がこんなことを言っていた

「アメリカでは画像検査はしません。
 日本では一年に一回程度の検査をしますが、
 “年に一度の健康診断”だと思えば...」

と...

「それもそうだな...」――

  つららは危険だが、
  美しくもあり...

2022/01/23 つららと夕空

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Source: りかこの乳がん体験記

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