英国最後のオルカの群れが消滅ほぼ確定

その他

オルカ
日本ではシャチとも言います。

北海道に行くと
誰でも野生のオルカの群れを目の前で見ることが出来ますが
アイヌの人たちは
オルカを海の神さまレプンカムイと呼び
敬愛の念を込めている特別な存在です。

いま
オルカは
世界中で激減しています。

「西ヨーロッパの沿岸には、もうわずかなオルカしか生息していない。
地中海や北海からは、
既にオルカは消えてしまった・・・。

スコットランドとアイルランド沖には
あと8頭しか残されていない。

そして生き残っているオルカも、
とても小さく、繁殖能力はもう無い。」

これは
最近大規模な調査を行った
研究チームの主任である英ロンドン動物学会のポール・ジェプソン獣医師の言葉です。

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そしてまた
ショッキングなニュース。

英国のオルカの群れが絶滅しようとしています。

スコットランド沖にいる最後の群れの8頭は、
もう
25年以上も
赤ちゃんに恵まれていないのです。

trrnaturalnews.com/

その大きな原因の一つが、
PCB。

PCBは、
Poly Chlorinated Biphenyl(ポリ塩化ビフェニル)の略で、
たくさんあるポリ塩化ビフェニル化合物の総称です。

脂肪に容易に溶ける性質から
体内に摂取されると徐々に蓄積していき、
皮膚障害、内臓障害、ホルモン異常、発癌性などを始め、
様々な有害症状を引き起こすことが報告されています。



PCBの毒性が世間に知られるようになったものに
昭和43年のカネミ油症事件がありました。
この事件は、米ぬか油の製造中に、
媒体として用いられたPCBが混入してしまい
約1万3千名以上の人が中毒症状で苦しみました。


その後、
1970年代には製造使用が禁止されたものの、
大量に残った在庫の不適切な処分や
PCB使用製品の不適切な廃棄などにより、
いまだに垂れ流しと同じような事態となっています。


欧州では、1954年から1984年までの間に
約30万トンものPCBが製造されました。
これは、世界全体の使用量の15%です。

これらPCBは世界中で垂れ流されてしまいました。

そして、一見すると
公の場からは無くなったように思えますが、
世界中に残留したまま

最終的には
海に流れ、
生物濃縮されていくという事態になってしまいました。




海洋哺乳類は、
体脂肪が分厚く、PCBが容易に蓄積されます。

さらに
PCBの排出する能力に乏しいために、
食物連鎖の頂点に立つ海洋哺乳類は
生物濃縮の影響を最も強く受けるのです。


さらに
母乳の脂肪分にも含まれるために
母乳を介して次世代へも有毒物質として受け継がれていってしまいます。

海洋哺乳類の母乳は
特に脂肪分が多いことで知られています。

母親オルカは、
子供を出産すると
自分に蓄積されているPCB濃度が約40-50%、
最大90%減少するのです。

つまり
その分、母オルカに蓄積されていたPCBが
赤ちゃんに移行していることになります。

そして出産年齢を過ぎると
再びPCB濃度が上昇していきます。

これは赤ちゃんオルカにとって
とても大きな重荷になります。

生まれた直後からPCBが体内に蓄積されるだけでなく、
生きている限り
さらにPCBを摂取し続けるのです。

それ以前に
現在ではオルカがPCBなどによって繁殖障害を引き起こしてしまい、
子供を産めないために
雄も雌も同じPCB濃度になっていたのです。


南欧州に生息する36頭のオルカの群れの調査では、
1999年から2011年の間に
たったの5頭の子供しか生き延びられませんでした。

PCBは
内分泌かく乱を引き起こすほんの一部の物質に過ぎません。


現代社会では
毎年最大2,000種もの新しい化学物質が製造され
環境中にも放出されています。

それらの有害性が未知の化学物質が食物連鎖の中に入り込んでいます。

怖いことに
人がどんどん作り出している化学物質の有害性は
人は、
無頓着であり
ほとんど理解していないのです。

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Source: ひかたま(光の魂たち)

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