神の詩 第五章十一節 5

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神の詩 第五章十一節 5

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「ヨーガ行者は、自己を浄化するために、執着を捨てて、肉体と心と知性と感覚だけで行動する。(十一)」

続きです。

昨日は

自己浄化の道にいる強敵の代表的なものについて
解説しました。
怠惰、
自尊心、
外界の出来事に囚われること、
内面の緊張、
至高霊へと向かう強い意志の欠如

「信心とは、決定堅固にして、退失なからんと欲うがための故にこの心を発す。」
空海「三昧耶戒序」
(信心とは、仏を堅く信じて疑わず、二度と元の状態には戻らない不退転の決意を持って起こす心のこと。)
信心は、
人から言われたから信じるというのは
偽りの信心です。

自らの強い意志で
すべて信じるか信じないかを判断しなければなりません。

偉い人や有名な人が言ったからというのは、
時に
有害になります。

釈迦大師の弟子に、
とても優秀なサーリプッタという人がいました。

ある時、
師が講話している最中に、
師はサーリプッタに向かって次のように言いました。

「サーリプッタよ、今の私の話を信じるか?」

サーリプッタは、
返答します。
「いいえ、まだ自分の中で消化されていないうちは信じられません。」

師は
「サーリプッタよ、素晴しい心がけだ。
智慧ある者は、人の話を鵜呑みに信じてはいけない。
まずは心を開いて、
よく話を聞いたら、
それを自分の中でしっかりと納得いくまで理解することが大切だ。
理解し、納得出来たら、信じるがよい。」
と言いました。

絶対に間違うことのない大師の話でさえ、
鵜呑みにすることなく、
自分の中でよく理解しなさいと言う指摘は、
あらゆることに繋がります。

日常生活のすべての所作においても、
よく観察し、
洞察することによって、
智慧に変えていくことが出来るのです。

「真理は、強い意志を持って最も努力した者のものとなる。」

自己浄化のはじめには、
まず
自分自身にこのようなものが当てはまらないかどうかを確認し、
もしもあるならば、
一つ一つ克服していかなければなりません。

お茶を飲みたいときには、
水を火にかけてお湯を沸かして、
急須に入れた茶葉にお湯を入れて、
茶器にお茶を入れます。

水も火も、
そして茶葉も器も、
どれ一つ欠いてもお茶を飲むことは出来なくなります。

自分の身体に備わった能力も同じです。
一つ一つを最大限に活用することで、
最高のパ-フォーマンスが期待できます。

すべてが整ったら、
あとは善き方向に使うか、
悪しき方向に使うかの問題だけです。

良き方向に使えば、
身体は飛翔するための翼となるし、

悪しき方向に使えば、
身体は輪廻から抜け出すことの出来ない足枷となります。

「思いは心の食べ物です。心は思いを消化吸収して、身体と魂に分配します。」エドガー・ケイシー1567-2

次は

「心を統一した者(ヨーガ行者)は、行動の結果を捨てて、究極の平安に達する。心を統一していない者は、欲望のままに行動し、結果に執着して束縛される。(十二)」

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Source: ひかたま(光の魂たち)

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