ゾウは、とても身体が大きくて、長寿動物にも関わらず、
癌になる率は、4.8%。
人間の11-25%
犬の23%と比べても、とても低い割合になっています。
ゾウの方が細胞数が格段に多い分、癌になる確率が高くても不思議ではないのです。
他にもケープハイラックスは1%、ライオンは2%など、
そして、
フェネックやクーガー、カンガルー、カピバラなどでもほとんど癌は見つかりません。
JAMA
米国医師会雑誌JAMAに、その理油を解明しようとした論文が掲載されました。
「Potential Mechanisms for Cancer Resistance in Elephants and Comparative Cellular Response to DNA Damage in Humans 」
ハンツマン癌研究所、米ユタ大学医学部、米アリゾナ州立大学などの共同研究です。
この論文によると、
ゾウは、
腫瘍の発育を抑制するタンパク質で「遺伝子の守護者」とも呼ばれる「p53」関連遺伝子のバリエーションが少なくとも38以上あることがわかったのです。
人間は、p53のバリエーションは2つしか持っていません。
さらに、ゾウは、傷ついてしまった細胞をアポトーシス(細胞死滅)させて、傷ついた遺伝子を拡げない能力がとても強いことも判明しました。
次の図は、血液細胞を被曝させて、DNAの傷ついた細胞がどれだけ死ぬかを調べた結果です。
DNAが傷ついた細胞が多く死滅するほど、
修復機能が優れているということになります。
その結果
癌を多発するリ・フラウメニ症候群では、2.7%
健常な人では、7.2%
ゾウでは、14.6%
という結果が出ました。
ゾウは、
傷ついた細胞をいち早く見つけて、死滅させ、
正常な細胞だけをしっかりと残すことで、
癌を発生させないことがわかります。
またシカゴ大学でも、これを補足する研究論文が発表されました。
これらの結果がいずれ癌の治療や予防に役立つといいですね。
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Source: ひかたま(光の魂たち)
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