「人間、
食べられなくなったら終わりだよね」――
これは、事あるごとに母と言っていた言葉だ
母が甲状腺がんの転移により余命を告げられ、
身体が衰弱していったとき、
「食べなきゃ」
「食べられなくなったら終わりだ」
と、一生懸命食事を摂ろうとしていた
その証拠に、
“末期”と聞くと痩せているイメージがあるが、
母はそんなことはなかった
亡くなる1か月ほど前の食事会では、
私より食べていたくらいだ
その私は、数年前から体重が落ちる一方
もちろん波はある
が、
おやつや食後に甘いものを食べなければ
体重が維持できない
「どれだけ間食でもっているのか...」
食事の量が充分ではないのは自覚している
が、食べられないのだ
この数日、おやつを食べなかったことで、
再び体重減
40㎏を切ることはしばしばあるが、
さすがにここまで落ちると危機感を覚える
そして頭を過ぎるのは、
「身体の中にがんがあるのではないか...」
ということ
がんがあるせいで身体中の栄養素が奪われ、
痩せてゆく――
いや、もちろんそんなことはない
が、そう思ってしまうのは、
がんを経験した故の思いなのだ
おやつを食べれば、あまり身体に良くない
が、食べなければ体重が維持できない
痛し痒しである――
「嗚呼、今日も朝を迎えた」――
つらいことがあった翌日の朝は、
いつもと景色が違って見える
憤り...
悔しさ...
哀しみ...
そこには様々な感情が交錯している
こんなことって...
衝撃の中から、
しばらく抜け出せそうにない
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Source: りかこの乳がん体験記
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