先生、患者さんって『暮らし』があるんっスね。

医療機関

「先生、患者さんって『暮らし』があるんっスね。

患者さんの暮らしって、なんかすごく濃いです。」

 

 

診察室の外に出て、患者さんの暮らす『家』に行くと、

いろんなことが見えてくる。

 

 

そう話す研修医先生は、2年も

病院で、診察室で学ぶと、

病気だけを診る癖がつく。

 

医者にもリハビリが必要かも((笑))

生活を診、暮らしを支え、病気を治す。

 

そんな原点を取り戻せたなら、きっと、もっと

『あなたの家にかえろう』が普通になるだろう。

 

 

在宅医療も病院医療も、全ては医療。

 

生活を診、暮らしを支え、病気を治す。

 

僕は、これが医者の仕事だと思っている。

 

 

昨日、なんでも相談所の玄関で、

研修医先生とノルキン講習してたら、近所の

呼吸器内科受診帰りのおばあさんが声をかけてきた。

 

「杖無いと、息、上がんねんけど、家族のもんに、

持っとる杖どうも短いんとちゃうか、言われてんねん。

アンタ、その杖エエやないの。ちょっと見せてよ。」

 

ひとしきり、杖の長さについて、おばあさんに説明したら、

 

「明日私のも持ってくるさかいに、長さみてえや。また来るわ。」

 

そう言って、ニコニコ去っていかれた。

 

 

研修医「先生のとこの患者さん?」

僕「全然知らんおばあさん((笑))」

 

生活再建のヒントは、診察室の外にある。

若い研修医先生には、『病気』も、『暮らし』も、学んで欲しい。

 

 

今日は、なぜか安室ちゃんが聴きたくなった。

この強さが欲しい。良かったら聴いてください。

 

 

 

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Source: 兵庫県三田市の在宅療養支援診療所「たなかホームケアクリニック」

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