日経メディカルで 糖尿病の新薬 イメグリミンの投与症例がとりあげられています.
ゆっくり着実のイメグリミンは「農家のおじさん」に!?
「2型糖尿病の薬物療法のアルゴリズム」の登場により、薬剤選択の考え方が整理されつつある血糖降下薬(関連記事:国内初、2型糖尿病の薬物療法アルゴリズムが登場)。本シリーズでは、非専門医が処方をためらいがちな薬剤、比較的新しい薬剤などの患者像を、糖尿病の治療経験が豊富な医師に提示しても…
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イメグリミンは,メトホルミンと非常によく似た構造であるため,薬の効き方も同じようなものと思われがちです.
しかし,日本糖尿病学会での投与症例報告を聞いていると,どうも『投与しても すぐには効果が実感できず,数か月かけてじわじわ効いてくる』という印象が強いようです.まだ症例自体が少ないので,これがイメグリミンの本質的な特徴だとは結論づけられないでしょうが,この日経メディカルの記事でも 著者の戸兵周一(とひょう しゅういち)先生はこう述べています.
イメグリミンの血糖降下作用は,他の薬剤と比較するとゆっくりだと感じています.6カ月継続してやっとHbA1cが1%弱低下してくるイメージです.
『投与直後1ヶ月くらいでは HbA1cにまったく変化がみられず 6ヶ月かけて約0.7%下がった』という日本糖尿病学会での戸崎貴博先生の症例報告とも符合しています.
それでいてリブレで血糖値を観測してみると,投与後ただちに血糖値のグラフ全体がそのままの形を保って,ストンと20mg/dlほど下がっているのです.
メトホルミンは本当に不思議な薬ですが,イメグリミンはそれに輪をかけて謎の挙動が得意なようです.ますます興味が湧いてきました.
Source: しらねのぞるばの暴言ブログ
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