ねえ、スピリチュアル信者はなんでみんな反ワクになるし、イベルメクチンを盲信しちゃうの?
標準治療を全否定し民間治療ばかりを勧めるの?
ねえ、なんでみんな同じことしか言わないの?
ねえなんで?
— MAKI (@2020_maki) February 3, 2023
――日本の医療界では「標準治療」が絶対的な力を持っているように見えます。医師は「これが標準治療です」と言って押し付けてくるし、患者も患者で「標準治療を受けていれば間違いない」と信じている人が多い。
中村祐輔氏(以下、中村) 2000年ぐらいから急激に「標準化」と言われ始めました。医療の標準化というのは、ある意味、必要だったかもしれない。でも、今では、もうマニュアル通りに受けるのが「患者の義務」みたいな感じになってしまった。
――それでいいのでしょうか?
中村 20世紀はよかったのでしょうね。20世紀というのは、こっちの医療をやった1000人と、あっちの1000人を比べて、どっちが有効だったかという形で新薬や医療が生まれてきたわけです。
でも、現代は遺伝子の解明が進んで、患者ごとに大きな違いがあるというのがわかってきたわけですよ。個人個人の違いを考えた治療を提供できる時代になってきたわけです。私は「オーダーメイド医療」の概念を1990年代半ばから提唱していましたけども、技術的な進歩によって、それが実現できるようになってきました。
――2000年から「標準化」と強く言われたのは、何か理由があったんですか。
中村 結局、医師がみんなバラバラに治療をやっていて、スタンダードがなかったわけですね。あまりにも医師が好き勝手にやっている。だから、「やっぱり医療を標準化、そして、全国で均てん化しないといけない」となった。がん対策基本法なども整備されて、「標準化がかなり大事だ」ということになったんです。
ところが、医者がマニュアルに書かれた治療を提供することが自分の責任を果たせると思うようになってしまった。その結果、目の前の患者さんごとに反応が違うということを、意識しなくなってしまったんです。
――それまではもうちょっと、患者ごとに合わせた治療をやっていた。
中村 悪い言い方をすると、好き勝手にやっていた側面があったんですけどね。だから、ある意味で標準化の成功した面もあったと思います。けれどもAよりBという薬の方が効く人がいても、BよりAという薬の方が効く人もいることがわかってきている。にもかかわらず、それに目を背けて、「とにかく標準治療だ」と。
標準治療がある間はいいのです。患者さんにうまく対応できることもある。でも、標準治療がなくなった途端に医者はお手上げになって、もう平気で患者に、「あなたは死ぬのを待ちなさい」という感じで宣言することが増えてきたわけです。
――もうそれ以外のことはできないわけですね。マニュアルに書いていないから。
中村 保険診療という制度によって病院が縛られているという実情も確かにあるんですよね。余計なことをすると、病院にペナルティーが下るので、要するに決められた通りのことだけをする。それが、厚労省と保険診療という世界ですから。
医療費がどんどん膨らんできて、保険財政が厳しくなってくると、縛りをきつくする。この「縛りをつける」のと、「標準化」というのが完全にマッチしてしまって、一定の治療法を提供するという形で、どんどん医師と病院を束縛しはじめたわけです。
自由診療を一つでも受けると、「全額自分で払いなさい」となる。明らかに不合理な状況が進んできて、新しいものを生み出す力がなくなってしまったわけです。
Source: 身体軸ラボ シーズン2
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