サイコロジカルヴィクトリーって、ご存知ですか?
主語は、医者の僕にはなく、患者さんにある。
症状緩和や医療介入を上手くして、日常生活動作を改善する。
これは、サイコロジカルヴィクトリーじゃない。
治療の主語がどこまで行っても医者にあるからだ。
僕らは、その先のザイタク医療を目指したい。
医療依存度を下げたり(医者の必要性を下げるということ)、
サイコロジカルヴィクトリーを引き出したり、
ここにこそ、ザイタク医療の真髄がある。
人の『暮らし』には、医者には到底、手が届かない場所がある。
暮らしていくのは、医者ではなく、患者さんだからだ。
僕のような医者には決して手の届かない所が、『尊厳』のある場所。
3週間前は、ベッドから起き上がれないほどの
寝たきり状態になっておられた乳がん患者さん。
先日、旅に出られお薬を忘れたイベントがあった。
昨日、彼女に、旅行どうだった?って、尋ねると、
お母様と口を揃えて同じことをおっしゃった。
「お風呂はやっぱり大っきくなくっちゃ。」って。
せんせい、ご飯はすごく美味しかったの。
でもね、お部屋のお風呂がね、イマイチだったの。
やっぱり温泉は、大っきなお風呂に入らなきゃ。
今度は、母の実家の『酸ヶ湯』温泉に湯治に行くわ。
妹もね、オッチョコチョイでね、お薬ホントは、
ワタシはその夜、要らなかったのよ。母もそう言ってたの。
でもね、妹が心配して。ワザワザ取りに帰ったのよ。
そっちの方が心配だったわ。ほんとに、母とヒヤヒヤしてたのよ。
今度行こうと思う青森の『酸ヶ湯』の時は、
お薬取りに帰れないから、忘れても良いようにしなくっちゃね!!!
母と待ちながら、お風呂のことお薬のことワイワイ言って
妹の戻り待ってたのよ。でも、ホント、
お部屋のお風呂はちっちゃいからダメね。
『酸ヶ湯』までにもっと、一人で歩けるようになっておくわ。
彼女らに旅に出てもらう理由がここにある。
帰ってこられた翌日から、訪問看護師との
ノルディックウォーキングに熱がこもる。
クリニックに戻って、『酸ヶ湯』温泉調べたら、
やっぱりメッチャ歩かないとあかんやん((笑))
これが、サイコロジカルヴィクトリーだ!!!
ザイタク医療は、提供するものではない。
患者さんと共に、『暮らし』に取り組む医療。
そんな『暮らし』に取り組むザイタク医療を広げよう。
もう、コロナ医療は終わりにしよう。
この国の目指すべきところをちゃんと見つめよう。
主役は、医者ではなく、患者さんだ。皆さんだ。
サイコロジカルヴィクトリーを勝ち取ってほしい。
さあ、ココロ踊る。Enjoy! It’s join!
サイコロジカルヴィクトリーで行こう!!!
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Source: 兵庫県三田市の在宅療養支援診療所「たなかホームケアクリニック」
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