『がんに効く新薬を開発』
『副作用がない』
『おまけにこの事業がうまくいけば、
配当金が得られる』――
「そっか、がんが治るのか」
「副作用がないのか」
「それにお金までもらえる?」
がん患者には、
なんともおいしい話である
配当金はもらえなくても、
がんが治るのなら
その研究を応援したい
...と、
がんを経験した私とすれば
純粋に思うかもしれないが――
「またこの手の犯罪か...」
『“がんに効く”などと謳い、無許可で
未公開株をがん患者に買わせていた、
健康食品会社の社長と元取締役を逮捕』――
約80億円もの収入を得ていたというから
驚きだ
どれほど、
“がんが治る”
“がんに効く”
“副作用がない”
そんな甘い言葉に
がん患者は頼るかがよくわかる
それと同時に、
「“がん”という言葉を使えば
金儲けができる」
というのも、
哀しいが事実なのだ
昔から存在しているこの手の犯罪
藁をも縋りたいがん患者の弱みにつけこんだ、
腹立たしい事件
それほど多くのがん患者が、
病に苦しめられ、
悩んでいるのだろう
ただ、現在の医学では、
○「がんに効く」と
きっぱり言い切ることはできない
○「がんが治る」と、
はっきり断言することはできない
○「がんが消えた」は、
数年経ってみなければわからない
母は術後療法終了後の検査で、
「身体の中に
がん細胞は見当たりません」
そう言われた
が、5年後に再発(遠隔転移)
治療法がないまま死んだ
治った(再発しなかった)かどうかは、
5年、10年経ってみなければわからない
乳がんに至っては
20年という年月が必要だ
それでも23年経過してからの
再発の事実もある
がんを告知され、
きっと多くの人たちは治療に悩むと思う
病院選びから迷う人もいる
「手術は?」
「治療は?」
「その治療の副作用はどうなのだろう」
「化学療法を受けると、
髪が抜けたり吐き気もあるんだろうな」
そんな不安ばかりだ
そこに、
○がんに効く(効いた)
○がんが消える(消えた)
○がんが治る(治った)
○副作用がない
そんな夢のような文言を目にすれば、
気持ちも揺らぐだろう
なんとも甘い囁きである
そんな甘い言葉には、要注意だ
なぜなら“がん”は、
未だにはっきりと「治る病」とは
言えない病だから
長年、“がん”という病を追究してきた、
世界中の研究者たち
そんな専門家たちでさえ
未だ研究途上にある“がん”
どこかの健康食品の社長が
簡単に治せるはずがないのだ
それほどがんは、
解明されていない部分が多いということ
それほどがんは
治療が難しい病だということ
それほど患者が
救いを求めているということ
どうか、
おかしな話に引っかかる患者が
いなくなりますように...
がんでもないのに
自ら「末期がん」と吹聴し
寄付を集めていた人たちには、
怒りしかないが...
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Source: りかこの乳がん体験記
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