≪私の記録 184≫ 父、救急搬送 ①

    2008年12月12日(金)

今朝、父が車庫の屋根に上がろうと、
立てかけていた梯子から落下

救急車で運ばれた

どうも、たった3cm、
車庫の屋根に積もった雪を
下ろそうとしたらしい

が、梯子を立てかけた足場は
雪が氷になっていた

梯子に登りはじめたはいいが
梯子の足が滑り、
そのまま父も落下

約2mほどの高さから落ちた父は、
顔面強打
(たぶん、
 梯子に顔を打ちつけたと思われる)

そして、股関節骨折

鼻からはけっこう出血していた
(完全に鼻の骨が折れたと思った)

救急車を待っている間、母は、

「こんなにうっすら積もったくらいで、
 屋根の雪なんか下ろさなくたっていいって!!」

と、父に強い口調で怒っている

私もそう思う

たった3cm

今の季節、じき、融ける

3cmの雪じゃ、屋根もつぶれない

これからは
数十cmと降り積もる

これくらいの雪で屋根の雪下ろしをしていたら、
これからどうするのか

私の家、タクシーを呼んでも
家の前に無事に来てくれたことがない

...というのも、
必ず数件前の“佐藤さん”に止まるのだ

「ここ、ここ」

と、手を振っても
なかなか気づいてもらえない

タクシー会社に、
「50mくらい先の家」と伝えてあるのに、
それでも家の前に着いたためしはない

「もう何十年もここに住んでいるのだから、
 いい加減覚えてよ」

と、思うのだが...

が、
さすがに救急車は来てくれるでしょう

なぜなら、
タクシーとは正反対の道から来るから

それに
場所もしっかり把握してくれているはずだ

「ピーポー、ピーポー...」

電話をかけてから数分後、
ようやく救急車のサイレンが聴こえてくる

こんなときの待ち時間は
長く感じるものだ

道に出てみると、
50m先ほどまで救急車が来ている

「こっちです」

と、手を振った

が、運転手は右折先を見ている

「え? こっち、こっち」

...右折していった...

たぶん、
その辺をぐるぐる回っていたのだろう

救急車がまた同じ道に出てきた

「こっちー!!」

...また右折していった...

...と、ようやく3度目で
手を振っている私に気づいてくれる

『まさか、救急車まで...』

決してわかりづらい場所に
家があるわけではないのだが...

父が病院に搬送されたとき、母は、

「だから“余計なことしなくていい”って
 云ったのに」

と、まだ怒りを露わにしていた

「あんた(父)のことだから、
 いつかはなにかやらかすと思ったよ」

と、憤りを隠せずにいた

まぁ、あの父のことだ、
「やめろ」と云えばさらにやろうとする

止めるだけ無駄

止めるだけ、
いつも自体はさらに悪化する

が、今回ばかりは
その代償はあまりにも大きかったようだ

いや、実は、私たち家族は
父が落ちたことには全く気づいていなかった

音も聴こえなかったし、
助けを呼ぶ父の声もしない

「ピンポーン」と家のチャイムが鳴り、
出てみると隣のおばさん

「お父さん倒れてるよ!!」

たまたま隣のおばさんが通りかかり、
倒れている父を発見してくれたのだ

なんて運のいい父...

手術は火曜日

全く動けないこの状態のまま、
手術が4日後...って...

「歩けなくなる」という話も出ていたが、
実際、どの程度回復するのか...

あとはリハビリか...

本人が一生懸命、
リハビリに励んでくれればいいのだが...

乳がんになって、
正直、自分のこともままならない

なのに、年老いてゆく両親には
これからどんどん
手がかかっていくのだろうな

自分のことだけを考えて
生きていくことはできないと
痛感する

自分のことより、まず、親

デポも終わって
このまま副作用が軽くなって(なるはず)、
手術の痛みも薄らいで、

「自分の人生、これからだ」

と、思っていた矢先...

もう、自分の人生なんて望まない

親のためでも
親の犠牲でも、
もうなんでもいいや

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Source: りかこの乳がん体験記

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