神の詩 第六章十二節 13

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神の詩 第六章十二節

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「ここに坐り、
心と感覚の働きを制御し、
心を一点に集中してヨーガを実践し、
自己を浄化しなければならない。(12)」

ルドラクシャの数珠の続きです。

ルドラクシャの実には、
生命エネルギーであるプラーナが流れるナディやチャクラを活性化して
調和させる力があるとされています。

インド工科大学での研究では、
ルドラクシャの実には
特徴的な強い電磁特性があることが確認されています。

実際に、
ルドラクシャの実を胸の上に置くと心拍数が安定し、
身に着けると心身が安定し、
集中力が増し、
不安やストレスが減少することが確認されています。

特に
実を糸で繋いで身に着けると、
効果は増強されます。

アーユルヴェーダ医科大学の研究では、
ルドラクシャの木から抽出した成分の静脈投与により、
血圧が安定することが確認されています。

血圧調整作用は、
ルドラクシャの実を
一晩漬けた水を飲むだけでも確認されています。

ルドラクシャを身に着けると、
脳波もリラックスした波形になる等、
他の研究でも心身に良い影響を与えることが数多く確認されています。

ルドラクシャは、
サンスクリット語の「Rudra(ルドラ:シヴァ神の別名)」と「Aksha(目:涙)」を合わせたものが語源です。
神話にされている「シヴァ神の涙」を意味しています。

ルドラクシャの起源についての神話は、
聖仙ナーラダが、
シヴァ神が彼の息子カールッティケーヤに語ったこととして明らかにしています。

ここでは霊的解釈を交えずに、
神話のまま記しておきます。

遥か昔のこと、
地上には「トリプラ・スール」というとても強靭な悪魔がいました。
トリプラは地上で最も強い存在で、
誰も敵う者がいませんでした。

ブラフマーの命を受けたシヴァ神は、
トリプラを倒すために、
神々の力を結集した「アゴーラ」と呼ばれる地上最強の武器を創造しました。

シヴァ神は、
このアゴーラを創り出すために、
長い悠久の時を費やして
瞑想し続けました。

そして
ついに
アゴーラは完成し、
トリプラは殺され、
地上で最も巨大な障壁が消えました。

これにより、
地上のすべての神々と人類が繫栄することが出来るようになったのです。

そして、
シヴァ神は長い瞑想から目覚め、
目を開いた時、
慈悲に溢れた目から涙が数滴、
大地にこぼれ落ちました。

その涙から生じたのが
神聖なルドラクシャの木でした。

また別の神話もあります。

シヴァ神の最初の妃サティは、
実の父の嫌がらせにより焼身自殺を遂げます。
悲しみの中でシヴァ神は、
サティの身体を携えて世界中を巡ります。

その時、
ヴィシュヌ神はサティの身体を52に切り分けました。
サティの身体の部分が大地に落ちた所は、
シャクティピータと呼ばれる聖地となり、
シヴァ神の落した涙は、
すべてルドラクシャの木が生まれたとされています。

他にも、
シヴァ神が長い瞑想の末に慈悲の涙を流したとか、
悲しみの涙を流したとか、
歓喜の涙を流した
といった伝説も作られています。

ルドラクシャは、
天の父の涙と母なる大地の二つの力が合わさって創られた神樹です。

神樹ルドラクシャの実には、
38の様相があります。
シヴァ神の右目からは太陽の波動を受けた12相、
左目からは月の波動を受けた16相、
第三の目からは火の元素の波動を受けた10相が生じました。

それゆえ、
この偉大なルドラクシャの実を大切に持つ者は、
シヴァ神の境地に達することが出来るとされています。

その神聖な力はとても強く、
ルドラクシャを身に着けた動物が解脱してしまった
という言い伝えもあるほどです。

続きます。

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Source: ひかたま(光の魂たち)

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