※筆者より【ご質問への回答④:急死された魂は、無事に旅立てるか】

その他

人間は、人体を構成する数々の細胞の、本当に緻密(ちみつ)なまでの兼ね合いによって生きる、いわば“奇跡”の生命体でもあります。その一方、やはり生身であるがゆえの、か弱い側面をも同時に持ち合わせているとも申せます。

昨今の感染の拡大にともない、人の生死にまつわる出来事、ひいては、これまで元気でいらした方が突然感染の脅威に晒(さら)され、尊い命を奪われる、この事実は、当人をとりまく方々のみならず、多くの人に、衝撃に似た驚きと悲しみ、さらには人の命の重みを改めて訴えかけます。

先頃、読者の方より、「容態が急変して、亡くなったことに気付いていない魂は、無事に魂の世界へと旅立っているか」という趣旨のご質問をいただきました。

おそらくは、多くの方が、今や日ごと増える感染を起因としてお亡くなりになる方々を思うにつけ、そうした疑問をお持ちになるのではないでしょうか。

容態が急変した方々は、少なからず一定期間耐え難いほどの苦痛を伴ったことでしょう。

訃報を耳にする度に、きっとまだしたいことや叶えたいことがあったろうに・・・と、本当になんともやりきれません。

こうした、自身の命が途絶えたことに気づいていない魂は、実は今回の件のみならず、この世においてはこれまで人類の生き死にの繰り返しのなかでは少なからずございます。

思わぬ事故や災難、無論、病も然(しか)りです。あるいは飢饉など、意識がすでに朦朧(あるいは意識不明)となった際には、自らの死を迎えたことを、生から死への変わり目でしっかり自覚できることは難しいと言えます。

今年2020年の年明けに、【人は死ぬとどうなるか】と題して、シリーズで記事を書かせていただきました。そのなかで、この世を去るときにはどの方にも、縁のある御霊たちの“お迎え”がやってくる、ということをお伝えいたしました。

わたくしたちが命を絶えた際は、まだまだ“人間由来”のエネルギーを強くたずさえておりますので、たとえ肉体を離れた(=死を迎えた)としても一人ではうまくあの世に進むことは難しいのです。

ですから、“あなたはこのようにあの世へと進むのですよ”と指南役(=先達:せんだつ)が、色々とお話ししてくださいます。

無論、あの世への進み方は、単に行きさえすれば良いのではなく、生前のおこないを省みる期間を十分に与えられなくてはならないため、実質あの世への進度(ペース)などは一人ひとり異なります。

ちなみに、“あの世”と言われるのは、一つ(の場)ではありません。

生前の生きざま、死後の反省具合・気づきの程度等々を総合的に判断され、俗にいう“黄泉(よみ)の国”(死後の世界)は、実は幾つも階層(霊層)に分かれているのです。

今回ご質問をいただいた方は、もしかしたら、「自身が亡くなったことに気づいていない魂は、いわば浮遊霊のようになり、この世に居留まってしまうのでは?」と思ってくださったかもしれませんね。

この世に居留まってしまうことがあるとすれば、それは自身が亡くなったことに気づかないことが原因ではなく、むしろ、この世への未練が、いわば常軌を逸した状態まで高まることで起こり得ます。

人は誰しも少なからず、“あぁ、こうすれば良かったなぁ。あそこへ一度は行きたかったなぁ”などと、死後に際してはやり残したことを思い浮かべることもあるでしょう。

ですが、その場合には、命を絶えた際に、お迎えに来た御霊から“あなたはもうこんな状態なので、天のほうから寿命を終える判断がくだったのですよ”と教えていただけますので、ある意味、潔(いさぎよ)く観念いたします。

この世への未練の常軌を逸した状態というのは、これは、人の感情(思い)が、この世になんとしても居続けたい(あるいは居なければならないと思っている)という、悔恨などの、どちらかというとネガティブな念を強くまわし、それこそ“渦”のように当人の御霊を取り巻くことで、いわば、“シェルター”のように外界と遮断された状態になるということです。

そうしますと、霊魂の世界でいうところの“真っ暗闇”となり、当の霊魂がもはや何も見えない(何もわからない)状態に陥ってしまうため、お迎えの御霊さえエネルギー的に遮断されてしまうのです。

そうした“あの世への救いの手を繋げなかった霊魂が、いわゆる“浮遊霊”になります。

今回のご質問の場合には、通常でしたら、お迎えの御霊はきちんと天より来てくださると思いますので、なぜ、今のタイミング(で死を迎えることになった)か、ということも含め、寿命を終えた魂に対し説明がなされたはずです。

人の寿命は、人間に生老病死がある限り、やはり順繰りにやってまいります。死期が先とか後かなどは、各々の魂の尊さには何ら関係ありません。

ですが、こうして今なおもしかしたら、貴重な命が突如失われているかもしれない、そのさかに今なお命を保ち続けているわたくしたちは、やはり、その方の死もまた次への教訓として生かしていかねばなりません。どんなことがあっても人類として進みゆかねばならぬのもまた、わたくしたちの使命です。

そして、どうか願わくば、魂たちの天での“進み”も、わたくしたちがさせていただけけることで少しでも促していかれると良いと思います。

それには、やはり“祈り”です。

今回のご質問をいただいた方の“魂の世界へと旅立っているか”というお言葉、本当にその通りです。

霊魂たちもまた、歩みを進めていくべき存在です。

“肉体的な苦しみから解き放たれた今、どうぞ安らかに、あなたの自由な想いのままに進んでくださいね”と、天へ還られた魂に優しく語りかけて差し上げてください。

天にいる魂たちは、“みんながこうして自分のことを、地上から応援してくれている。あぁ神様、わたしは本当に幸せ者です”と、とても喜んでくださるはずです。

そうして、天でも、そして地上でも、わたくしたち人類は、物理的にも霊的にも関わり合い、互いに支え合いながら、共に歩んでいくのです。」

以上。

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Source: 神々からのメッセージ

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