国会図書館

健康法

あれこれ手を尽くしても,どうしても入手できなかった文献・絶版本を閲覧するために,暑い中を国会図書館まで行ってきました.

ぞるばは20代の頃(遠い昔...)から国会図書館は良く利用してきましたが,当時と今ではまるで別物です.

昔は,国会図書館に文献を探しに行くのは,本当に憂鬱でした.ものすごく時間がかかる割には おそろしく効率が悪かったからです.

分厚い百科事典のようなシソーラス(所蔵文献集)を手作業でひいて文献の請求番号を調べ,手書きの『閲覧依頼票』をカウンターに提出し,あきれるほど長い時間を待って,書庫から原本が出てきたら,複写依頼票を手書きして提出し,さらに長い時間を待って ようやく1本の文献コピーを持ち帰る...これだけでほとんど1日を費やしていました.

それが今では,ホールに設置された端末から検索をかけて閲覧依頼を出せば,所蔵の図書・雑誌を15分ほどで受け取れます. 複写依頼票だけはまだ紙ベースですが,諸手続きの電子化も進めています.

国会図書館 本館ホール

さらに 国会図書館では所蔵資料のDX(デジタル変革)を進めています.

国会図書館 デジタルコレクション

端末から指定した図書・雑誌を画面で眺めて,必要ならば当該ページを指定してPDF化できます. そしてそのプリント依頼を出すと綺麗にスキャンされた資料のプリントアウトを出してくれます. もちろん有料ですが,なんと SUICAなどで支払えるのです.

これだけの希少・貴重な資料をデジタル化したことは日本の財産だと思います. しかもそれが 誰でも閲覧できるのです.市井の凡人にすぎないぞるばが,こんな資料を簡単に見られるようになったのだなぁと,しばし感慨にふけりました.昔なら資料を所蔵する大学によほどのコネか 紹介状でもない限り,近づくことすらできなかったでしょう.

マイナンバーカードは性急にデジタル化を急いだあまり コケまくっていますが,一方で 地道に進めてきた この国会図書館デジタルコレクションは,世界に誇ってもいい成果でしょう.

コロナ禍で閉鎖していた本館6階の食堂も営業を再開しており,快適な空調もあいまって,国会図書館はますます便利になりつつあります.行くまでがおっくうですが,入館してしまえばこれほど素敵な場所はありません.しかも無料です(←関西人)

なお,国会図書館には関西館もあるのですが,おせじにもアクセスが いいとは言えず,私はまだ利用したことがありません(正確には一度だけ関西館の近くに行ったことはありますが,あいにくその日は休館日でした).

国会図書館 関西館 /京都府相楽郡精華町精華台8-1-3

もし利用された人がおられたら 様子を教えてください.

Source: しらねのぞるばの暴言ブログ

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