おはようございます。
「新NISAのつみたて投資枠はオルカンやS&P500にしたのですが、成長投資枠では何を買うべきですか?」
といったご質問をたくさんいただきます。
結論としては以下のツイートの通りで、
「成長投資枠であれこれ買いたくなるのを我慢して、eMAXIS SlimオールカントリーやS&P500、もしくはVTやVOOなどのETFを買うのが正解」
です。
新NISAの成長投資枠であれこれ買いたくなりますが、そこをグッと我慢してeMAXIS Slimオール・カントリーやS&P500、VTやVOOを買っておけば間違いありません。
より確実性の高い方法でゆっくりと資産を増やしましょう。
— ちゅり男/医師・投資ブロガー (@churio777) April 17, 2024
つみたて投資枠だろうと成長投資枠だろうとやるべきことは変わりません。
成長投資枠という名前に惑わされ、訳の分からない商品を掴まされないように気をつけましょう。
新NISA成長投資枠では何を買うべき?つみたて投資枠と同じeMAXIS Slimオルカンや楽天・オールカントリー、VTやVOOが正解です!
成長投資枠はつみたて投資枠と同じオルカンやS&P500でよい
新NISAの「つみたて投資枠」は、2023年までの「つみたてNISA」の後継制度という位置づけです。
つみたて投資枠に採用されている商品は、どれも「長期・分散・積立」に適する厳しい基準をクリアした商品ばかりになっています。
(2ページ目)どこよりも詳しい! 新NISA「つみたて投資枠」で買える投資信託の条件【金融庁取材】 | AERA dot. (アエラドット)
よって、初心者の方が金融商品を選ぶ場合、まずは「つみたて投資枠対象商品」の中から選ぶようにすれば、大外れは防げるのです。
つみたて投資枠に採用されている商品でも、細かく見ればコスト面などでけっこうな差は存在します。
その中でも、eMAXIS SlimオールカントリーやS&P500といった商品は頂点に位置する商品です。
つみたて投資枠で採用されている商品は全て成長投資枠でも購入可能なので、成長投資枠も同じ商品を積み立てるのが正解となります。
配当が欲しい人はVTやVOOも可。若い現役世代は投資信託でOK
上記の理由により、投資は資産形成の手段に過ぎず、投資に時間や労力を割きたくないという方は成長投資枠でもオルカンやS&P500を買い続けるのが正解です。
一方で、セミリタイアを目指しているので、NISAを使って配当収入を積み上げたいといった人もいるかもしれません。
投資の目的というのは千差万別であり、各人にとって自由で良いのですね。
配当収入を狙う場合も、現時点で20代〜30代の若い人であれば、株価成長と配当成長がバランスよく狙えるインデックス型のETFが良いと思います。
具体的には、全世界株ならVT、米国株ならVTI(全米株式)やVOO(S&P500)ですね。
VYMやHDV、SPYDといった高配当株に特化したETFもありますが、これから20年〜30年と投資を続けていく人が、
成長著しいグロース株を外し、高配当の成熟株一辺倒というのはトータルリターンを考えるともったいない気がします。
ETFを選ぶ場合も、結局のところVTやVTIなどの市場平均インデックスがバランスが良いのです。
以前に記事にしたとおり、VTやVOOは現時点での分配利回りこそ1.3〜2.1%程度と低いですが、増配率は優秀なんですよね。
成長投資枠という名称に惑わされず淡々とインデックス投資を続けよう
一番怖いのは、「成長投資枠」という名称に惑わされ、投資方針がぶれてしまうことです。
たまに、「成長投資枠だからつみたて投資枠とは別のことをやらなくてはならない」と勘違いしている人がいます。
実際には、つみたて投資枠も成長投資枠も関係なく、オルカンやS&P500などの「ベストな商品」と淡々と積み上げるのが正解です。
世の中には一見魅力的に見える金融商品が多数ありますが、それらが20年後にVTやVOOに勝てる確率は高くありません。
老後に必要な大切なお金を預けるわけですから、一か八かの賭けに出るのではなく、より確実性の高い運用先を選び、ゆっくり時間をかけてお金を増やす必要があるでしょう。
まとめ
新NISAの「成長投資枠」という名称に惑わされ、訳の分からない商品を掴まされないように気をつけましょう。
思考停止でオルカンやS&P500を積み上げた方がよいと思います。
【NISAつみたて投資枠と成長投資枠の使い分けは本でも解説しました!】
拙著『世界一やさしい投資信託・ETFの教科書 1年生』の6章で、
・新NISAのつみたて投資枠と成長投資枠の違いと使い分け
・NISAのデメリットや注意点
・収入や資産状況別のNISA活用法3ケース
など、新NISAについてはたっぷり解説しています。
初心者にありがちなミスなども解説しましたので、ぜひ新NISAを始める前にぜひ読んでみてください!
【関連記事のご紹介】
オルカンやS&P500はあくまで「株式集中投資」であることをお忘れなく。
値動きの大きさに耐えられない人はバランスファンドなども検討しましょう。
新NISAでは投資信託やETFを選んだ方がよいでしょう。
個別株は損益通算や繰越控除が受けられないというデメリットが大きいからです。
投資効率が良いのはオルカンなどの投資信託ですが、自分が自由に使えるお金を増やしたいという方はETFの方がよいですね。
Source: 神経内科医ちゅり男のブログ
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