おはようございます。
ここ数年で投資信託やETFの商品ラインナップが充実し、良質な商品がどんどん増えています。
新NISAで主力になるのはeMAXIS Slim オール・カントリーやS&P500などの全世界株や米国株インデックスで間違いありません。
投資信託やETFだけでも、様々なインデックス(指数)に安価で投資できる素晴らしい時代です。
分散投資の重要性を考えると、初心者がいきなり個別株に手を出す必要性はほぼ無いですね。
— ちゅり男/医師・投資ブロガー (@churio777) May 13, 2024
しかし、それ以外にもNASDAQ100や半導体指数(SOX指数)、インド株などに低コストで投資できる商品がどんどん増えています。
自分の身を守るために分散投資が重要であることを考えると、投資に回せるお金が少ない方の場合、個別株投資に手を出す必要はほぼ無くなってきています。
オルカンやS&P500以外にも、投資信託やETFでNASDAQ100、半導体指数(SOX)、インド株などのインデックスに低コストで投資可能。初心者に個別株がいらない時代へ!
インデックス投資の王道はオルカンやS&P500で間違いなし
インデックス投資の王道は、全世界株や米国株の時価総額加重平均型インデックスで間違いありません。
ETFなら、
・全世界株はVTや2559
・米国株はVOOやVTI、1655、2558
あたりです。
純資産総額や流動性の観点ではVTやVOO、VTIなどの米国ETFが有利ですが、国内ETFの1655や2559も二重課税調整が受けられるという絶大なメリットがあります。
投資信託なら、
・全世界株はeMAXIS Slim オール・カントリーや楽天・オールカントリー
・米国株はeMAXIS Slim S&P500や楽天・S&P500、SBI・V・全米株式インデックス
などがよいでしょう。
投資信託、国内ETF、米国ETFという違いはあるものの、投資対象としているインデックス(指数)が同じ商品であればリスクやリターンには大差はありません。
NASDAQ100、半導体指数(SOX)、インド株の優秀な低コスト投資信託が誕生
新NISAで主力に据えるべきなのは、オルカンやS&P500といった全世界株や米国株のインデックスです。
しかし、それ以外にも近年魅力的な商品がどんどん増えています。
その代表格が、
1) NASDAQ100に投資する商品
ニッセイNASDAQ100インデックスファンド、楽天・NASDAQ100など
2) 半導体指数(SOX指数)に投資する商品
ニッセイSOX指数インデックスファンド、楽天・SOXなど
3) インド株市場に投資する商品
サクッとインド株式、楽天・Nifty50インド株など
などです。
これらは投資対象をオルカンやS&P500よりも絞った商品なので、より高いリターンが狙える一方、リスクも高くなることに注意が必要です。
NASDAQ100は情報技術セクターへの投資割合が50%を超えるため、S&P500と比較して分散性は低くなります(下図参照)。
その分、Magnificent 7など大型テック銘柄が好調な時の株価の伸びもS&P500より期待できます。
SOX指数に投資する商品は「半導体市場への集中投資」になるため、NASDAQ100よりもさらに高リスクです。
特に半導体市場はシリコンサイクルといって約4年周期で好況と不況を繰り返す性質があるため、相場変調時の下落幅には注意しましょう。
インド株投信は一昔前まで低コストで投資できるまともな商品がありませんでしたが、ここ数年で一気に低コストが進みました。
今では、信託報酬が0.3%〜0.4%台まで下がってきましたね。
とはいえ、単一新興国への投資は政治リスクや通貨リスクも含めて非常にリスクが高いため、ポートフォリオの主力にはしないほうがよいでしょう。
自分の投資目的に合った指数(インデックス)を選べば、初心者に個別株は不要な時代に
このように、オルカンやS&P500だけでは物足りない、味気ないという方であっても、自分の投資目的に合った指数(インデックス)を選ぶことができれば、投資信託やETFだけで幅広い投資ができる時代になりました。
最低限の分散投資が自分の身を守ることに必須であることを踏まえても、特に投資資金が限られている人が個別株に手を出す必要性はほぼ無くなったと言えるでしょう。
たった20銘柄くらいのポートフォリオであっても、個別株の1つ1つの状況に注意しつつ、ポートフォリオをメンテナンスしていくのは意外に大変です。
投資信託やETFの楽ちんさに慣れてしまっている人だと、余計にそう感じると思います。
もちろん、自分なりのポートフォリオを組んで育てていく楽しみが個別株投資にはあります。
その一方で、楽しみを存分に味わうにはそれなりの勉強と労力が必要なのも知っておいた方がよいでしょう。
まとめ
オルカンやS&P500以外にも、NASDAQ100や半導体指数、インド株に低コストで投資できる商品がどんどん増えています。
分散投資の重要性を考えると、初心者が個別株を買う必要がない時代になってきましたね。
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「米国株は割高なので今は買いではない」といった話はよく耳にしますが、結果的には外野の意見に耳を貸さず、淡々と積立投資を継続した人が勝ちでした。
投資信託とETFの比較ですが、近年はETFのコスト面での優位性がほぼ消失し、基本的に投資信託がオススメとなりました。
円安やインフレと戦うためには、毎月の給料の一部でコツコツと外貨建て資産を買っていくことが重要です。
Source: 神経内科医ちゅり男のブログ
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