このゴールデンウィークは,長い休みをいただき,南ドイツへ旅行,ロマンチック街道沿いに北から南へ縦断するように列車で移動しながら4都市を訪れました.いつものようにHISで飛行機とホテル,主な列車だけ予約,現地での移動手段は,大都市間はドイツ国鉄DB,市内はSバーンやUバーン,トラム等を利用しました.
フランクフルトでは,コントラバス奏者としてドイツで活躍している姪と久しぶりに再会.彼女とは彼女がザルツブルクに留学しているときに現地で案内してもらいましたが,その後ドイツに移って既に8年,ドイツ語も流暢に操り,すっかり頼もしくなっていました.
フランケン地方の中心都市ヴュルツブルクは,中世に司教の居城であったマリエンベルク要塞から見える,統一感の取れた美しい街並み,そしてバロック建築の傑作である世界遺産レジデンツの荘厳さや巨大な天井画に感動.
特定の君主を持たない都市国家的な存在として発展したローテンブルクは,ドイツで一番可愛い街などと言われるように,物語の世界に入り込んだと感じるくらい中世の街並みが保存され,どこを撮影しても絵になります.第二次世界大戦の時にナチスが一時的に駐留していたため戦禍にあったものの忠実に再建されたとのことは初めて知りました.
ドイツ3大都市の1つで,人口だけみれば神戸市に近いミュンヘンはドイツ有数の大企業や大学などを構える産業経済都市.街中はバロックやロココ様式の歴史的建造物が多く遺されていると同時に近代的な建築物も数多くあり,しかも公共交通機関が発達した非常に住みやすい街という印象を受けました.
3,000人も収容できると言われるドイツ最大のビアハウス「ホフブロイハウス」ではビール片手に国際交流(笑),また少し足を延ばして訪れたダッハウ強制収容所では,負の遺産歴史にも向き合い,美術館アルテ・ピナコークでは,デューラーの名画「四人の使徒」など名画に初対面できて感動.
最後の日はVeltra のツアーを利用して世界遺産ヴィース教会や,政治はそっちのけで夢と芸術を追い求めていたルートヴィヒ2世が作り上げた,あまりにも有名なノイシュバンシュタイン城,リンダーホーフ城を見学.
どの都市も,日本の戦国時代のごとく神聖ローマ帝国時代には独立した領邦や都市国家として機能していて,それぞれが独自の文化や芸術を発展させてまるでそれぞれ違う国のようで,世界史好きの身にとっては大変勉強になりました.
食事は想像に違わず連日のようにボリューミーなドイツ料理とビール.でも郷に入れば郷に従えでしょうか?慣れると結構毎日でもいけるかも(笑)
ゴールデンウィーク明けからの診療は,休みのツケが回って予想通り目が回るほど多忙ですが,旅の思い出にひたりながら,そして次の旅への思いを駆け巡らせながら,なんとか頑張れそうです(笑)
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Source: Dr.OHKADO’s Blog
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