
おはようございます。
本日は、「NF・日本株高配当70 ETF(1577)」を解説します。
以前から「日本市場では高配当株が強い」という特徴があり、高配当株は下落相場の下げ幅も限定的なため、初心者にも人気があります。
今回ご紹介する1577は10年以上の長期実績があり、分配金利回りも安定している魅力的なETFです。
また、近年のトータルリターンでも日経平均を上回っており、配当だけでなく値上がり益も狙えるのが魅力です。
お忙しい方向けに、60秒でサクッと学べるショート動画も用意しました。
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1577(NF・日本株高配当70 ETF)を徹底解説。日本株高配当の魅力と実力をまとめて紹介
日本株市場では高配当株が強い理由
日本市場では昔から「高配当株に優位性」があります。
2000年以降のファクター別のパフォーマンスを比較すると、高配当株指数は市場平均だけでなく、バリュー株指数やグロース株指数を上回っています。
これは、日本企業の中に「安定したキャッシュフロー」「成熟したビジネスモデル」を持つ企業が多いことが背景にあります。
配当を安定的に払い続ける企業は財務体質が比較的健全で、景気後退局面でも値動きが比較的安定している傾向があります。
長期保有を前提とする場合、下落局面での安定性は非常に重要です。
さらに、ETFを使えば簡単に分散効果できる点もメリットです。
複数銘柄に分散することでリスクを抑えられるため、高配当ETFのような70銘柄に広く投資する商品は、個別株投資よりも合理的です。
1577(NF・日本株高配当70 ETF)の基本スペック
1577は、野村アセットマネジメントが運用する日本株の高配当ETFで、以下のように長期投資に向いた特徴があります。
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信託報酬:年0.352%
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純資産額:約1,790億円
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2013年発売の実績ある商品
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配当利回り上位70銘柄に均等投資
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年4回の分配金(1月・4月・7月・10月)
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分配金利回りはおおむね3.5%前後
70銘柄へ均等分散しつつ長期的に安定した配当を受け取れるのが最大の魅力です。
また、純資産額が大きく流動性も高いため、「売買しやすい」という点でも初心者にとって扱いやすいETFです。
1577の組入上位銘柄は日本を代表する大企業が中心
組入上位10銘柄を見ても、いずれも日本を代表する知名度の高い企業が並んでいます。
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SOMPOホールディングス
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鹿島建設
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しずおかフィナンシャルグループ
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ソフトバンク
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アイシン
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大和ハウス工業
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大林組
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ブリヂストン
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野村不動産ホールディングス
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コンコルディア・フィナンシャルグループ
建設、金融、通信、製造業など、安定したキャッシュフローを生み出す成熟業種がメインとなっており、長期投資を考える上で安心感があります。
70銘柄に均等投資することにより、特定銘柄への依存度が低く、個別銘柄の業績悪化が全体に与える影響を最小限に抑えられます。
1577のリターンは日経平均を上回る水準
直近5年のパフォーマンスでは、1577はトータルリターンで日経平均を上回っています。
高配当ETFは「株価が上がりにくいのでは?」と誤解されることがありますが、実際には安定企業への分散投資により、下落耐性と上昇余地のバランスが良好です。
さらに、分配金を再投資したケースでは高い複利効果が期待でき、結果として日経平均以上の成長を実現しやすい構造になっています。
インデックス投資が人気ですが、日本株に関しては「高配当×分散」を組み合わせたETFのパフォーマンスも十分に魅力的です。
高パフォーマンスの背景は「リスクとリターンの良好なバランス」
1577が高パフォーマンスを実現できている理由は、リスクとリターンのバランスにあります。
ETF全体の分布図を見ると、1577はリスクの割にリターンが高く、投資効率の良さが分かります。
「成熟した高配当企業に均等投資する」というシンプルな設計が、結果的に長期安定のリターンにつながっていると考えられます。
また、年4回の分配金があることで心理的にも長期保有しやすい点も、パフォーマンスの安定に寄与しているといえるでしょう。
まとめ:1577は高配当株投資の“王道”を押さえたETF
1577は、日本株の高配当ETFの中でも、10年以上の長期実績があり、配当と株価成長のバランスが取れたETFです。
「手間をかけずに、日本株の高配当投資を効率的に始めたい」という方には最適な選択肢だと思います。
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Source: 神経内科医ちゅり男のブログ







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