SPYDを徹底解説|4〜5%の超高配当が魅力の米国ETF。特徴・配当推移・注意点を初心者向けにわかりやすく解説

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おはようございます。

本日は、「SPDR ポートフォリオ S&P500 高配当株式ETF(SPYD)」をご紹介します。

SPYDは、S&P500の構成銘柄の中から、配当利回りが高い80銘柄に均等投資するETFです。

配当利回りが常に4%〜5%と、他の高配当ETFと比べて非常に高く、利回り重視の投資家から人気があります。

不動産セクターの比率が高く、下落相場に弱いという弱点はありますが、上手く活用すれば魅力的なETFです。

60秒でサクッと学べるショート動画も用意しましたので、よろしければどうぞ!

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SPYD(SPDR ポートフォリオ S&P500 高配当株式ETF)を徹底解説:特徴・配当・メリットと注意点

 

SPYDとは?S&P500から高配当株を選抜した“超高配当ETF”

SPYD(SPDR ポートフォリオ S&P500 高配当株式ETF)は、S&P500構成銘柄の中から配当利回りが高い80銘柄を選抜して投資する高配当ETFです。

直近の配当利回りは4%後半と非常に高く、米国株ETFの中でもトップクラスのインカムを誇ります。

経費率は0.07%と非常に低く、長期保有にも向いたコスト構造となっています。

純資産総額は約1.1兆円と十分な規模があり、流動性は問題ありません。

過去10年のトータルリターンは+123%と、長期保有で一定の値上がり益も期待できます。

値動きにやや癖はあるものの、インカム重視の投資家から根強い人気があります。

 

 

SPYDの3つの魅力

SPYDの魅力は大きく3つあります。

1つ目は「S&P500の中から配当利回りの高い80銘柄を機械的に選抜する」という明確なルールです。

高配当株の中でも大型株に限定されるため、財務が脆弱な小型株が混ざりにくい点は安心材料です。

ただし、配当利回りによって機械的に選抜するため、業績が悪化傾向の銘柄も入り込む点には注意が必要です。

 

2つ目は「均等加重×年2回リバランス」という構造です。

均等加重方式は、大企業ばかりに偏りやすい時価総額加重とは異なり、1銘柄約1.25%程度の均等比率になります。

そのため、銘柄ごとの影響度が均等になり、配当利回りの高い銘柄の恩恵を受けやすい傾向があります。

 

3つ目は「4.5%前後の高利回りを維持している」点です。

高配当ETFの中でも特に利回りが高く、配当金を重視したい投資家に適した商品です。

一方で、銘柄の入れ替えが比較的多く、配当が不安定な年がある点には注意が必要です。

 

 

SPYDの過去10年の配当金推移

SPYDの過去10年の配当金は、全体として増配傾向が続いています(上図参照)。

一方で、年によっては大きく増減することもあり、安定的に右肩上がりの配当を狙うVYMやHDVとは性質が異なります。

SPYDは配当利回りが高い銘柄を選ぶという性質上、景気の影響を受けやすい企業が含まれやすく、配当金や株価が上下しやすい特徴があります。

とはいえ、長期的には増配傾向が維持されており、インカム目的の投資商品として十分に魅力があります。

 

圧倒的な高利回り!過去5年の配当利回り推移

過去5年間のデータを見ると、SPYDの配当利回りは常に4〜5%台で推移しており、VYM(約2%台)やHDV(3%台)と比較して明確に高い水準となっています。

高配当ETFの選択基準として「とにかく利回りが高い方がいい」という人にとっては、SPYDは最有力の選択肢になります。

ただし、その分だけ株価の下落耐性は高くないため、分散投資の一部として組み合わせる使い方が合っています。

 

 

SPYDの構成銘柄トップ10:超高配当銘柄が中心

SPYDの構成銘柄トップ10を見ると、超高配当の大型株が中心となっています。

代表的な銘柄としては、フィリップ・モリス、AT&T、アルトリア・グループ、キンバリー・クラークなどが挙げられます。

いずれも配当利回りの高い企業が中心ですが、成長性は高くない業種が多く、景気の影響を受けやすい銘柄も含まれています。

また、SPYDは均等加重のため、1銘柄の構成比率は1.5〜2%未満に収まる点が特徴です。

そのため、特定の企業一社が大きく全体に影響を与えることはなく、個別株リスクを軽減する設計になっています。

 

 

SPYDのセクター構成:不動産・生活必需品・金融が中心

SPYDのセクター構成で最も比率が高いのは「不動産」です。

次いで「生活必需品」と「金融」が続き、この3つで50%以上を占めています。

不動産セクターは利回りが高い反面、景気や金利の影響を強く受けるため、株価の上下動が大きくなる傾向があります。

生活必需品は比較的安定していますが、金融は金利環境に左右されることが多く、こちらもボラティリティが高くなりがちです。

SPYDは成長性よりも利回りを重視したセクター構成であるため、安定的な値上がりを狙うETFというよりは「高い配当を受け取りたい投資家向け」と言えるでしょう。

 

 

SPYDはどんな投資家に向いているか?

SPYDは高配当ETFの中でも特に利回りが高く、配当収入を重視する投資家に向いています。

受取配当を増やしたい、短期間でインカムを強化したいといったニーズに合っています。

一方で、構成銘柄の入れ替えが多く、景気の悪化局面では株価が大きく下落する可能性があります。

そのため、安定的な増配や値上がりを期待する投資家にはVYMやHDVの方が適しているでしょう。

SPYDはポートフォリオのサテライトとして使うのがよいと思います。

 

まとめ:SPYDは高利回りを狙える魅力的な高配当ETFだが特性を理解して活用したい

SPYDはS&P500の中から高配当株80銘柄を選ぶ“超高配当ETF”で、4〜5%台の利回りが期待できる点が最大の魅力です。

一方で、景気に敏感なセクター比率が高く、株価の上下動が大きくなる傾向があるため注意が必要です。

均等加重方式により銘柄が分散されており、インカム重視の投資家には魅力的な商品だと思います。

 

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Source: 神経内科医ちゅり男のブログ

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