米国高配当ETFおすすめ3選|VYM・HDV・SPYDを比較【利回り・リターン・特徴を徹底解説】

内科医

 

おはようございます。

本日は米国高配当ETFの代表格である VYM・HDV・SPYD の3本をまとめてご紹介します。

3本とも投資戦略やセクター構成が大きく異なり、得意・不得意もはっきりしています。

株価成長も狙いたいのか、それとも配当をしっかり受け取りたいのか。

値動きに耐えられるので少数精鋭でいくのか、安定性を重視したいので分散重視でいくのか。

投資家がどこに軸を置くかによって、最適解は変わってきます。

今回は、各ETFの特徴や過去の実績、利回りの違いを整理しつつ、3本の性格を分かりやすく比較しました。

60秒でサクッと学べるショート動画もご用意していますので、よろしければどうぞ!

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米国高配当ETF(VYM・HDV・SPYD)を徹底比較

 

バンガード・米国高配当株式ETF(VYM)の概要

VYMは、米国の高配当株約500銘柄に広く分散投資できる王道の高配当ETFです。

対象銘柄数が多く、セクター分散にも優れているため、長期保有に適した安定感の高い商品です。

VYMは幅広く銘柄を組み入れることで過度な偏りを防ぎ、株価の下落耐性も比較的高い点が特徴です。

直近の分配利回りはおよそ2.5%と、他の高配当株ETFと比べると見劣りします。

 

しかし、VYMの魅力は「インカムと長期的な値上がり益のバランスが良い」点にあります。

特に過去10年間のトータルリターンは約+206%と、同じ高配当ETFの中でも突出した成績を残しています。

高配当ETFでありながら株価成長も狙いたい人、長期投資で安定性とリターンの両方を求める人に特に向いている商品といえるでしょう。

 

 

VYMの詳細を知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。

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iシェアーズ・コア 米国高配当株ETF(HDV)の概要

HDVは、財務健全性と持続的な高配当を両立する優良企業を厳選し、約70〜80銘柄で構成される高配当ETFです。

VYMと比べると銘柄数は少なめですが、その分「質の高い企業」に絞り込まれている点が特徴です。

特にエネルギーや生活必需品といったディフェンシブ性の高いセクターの比率が高く、景気後退局面でも比較的安定しやすい傾向があります。

直近の分配利回りは約3.2%とVYMより高く、経費率は0.08%と低コストです。

純資産も1.7兆円規模と十分な大きさです。

過去10年で分配金は約1.7倍に成長しており、保有しているだけで着実にインカムが育っていく点も魅力です。

高配当ETFの中でも「質を重視しつつ、インカム成長を得たい」という投資家に向いています。

 

 

HDVの詳細を知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。

www.churio807.com

 

SPDR ポートフォリオ S&P500高配当株式ETF(SPYD)の概要

SPYDは、S&P500構成銘柄の中から高配当上位80銘柄を均等加重で組み入れるETFです。

均等加重・年2回のリバランスという特徴を持ち、他の高配当ETFとは異なる投資戦略を採用しています。

景気敏感セクターの比率が高く、景気後退局面では下落しやすい傾向があります。

直近の利回りは約4.6%と主要ETFの中で最も高く、常に4〜5%の高配当が期待できる点が最大の魅力です。

経費率も0.07%と非常に低く、コスト面でも優秀です。

ただし、株価の変動が大きいため、値動きの荒さに抵抗がある人にはややハードルが高い商品といえます。

「インカム重視で、とにかく高利回りを取りたい」という投資家に向いている一方、「値動きが安定している商品を好む人」には注意が必要です。

 

 

SPYDの詳細を知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。

www.churio807.com

 

3本のリターン比較(過去10年)

過去10年間のトータルリターンを比較すると、VYMが最も優秀な成績を残しています。

HDVとSPYDはほぼ同水準で、いずれも堅実なリターンではあるものの、値上がり益まで含めた総合力ではVYMが一歩抜けています。

この理由として、VYMが銘柄数・セクター分散ともに広く、景気敏感株への偏りが少ない点が挙げられます。

一方、SPYDは景気敏感セクターが多く、下落局面で大きな影響を受けやすいため、値動きの大きさに注意が必要です。

「値上がり益も含めたトータルリターンを重視するならVYM」が最適解と言えます。

 

 

3本の配当利回り比較(過去5年)

配当利回りの比較では、SPYDが圧倒的に高く、常に4〜5%前後を維持しています。

最近の株価上昇の影響もあり、HDVの利回りは3%台、VYMは2%台半ばとなっています。

純粋なインカム目的であればSPYDが最も大きな配当額を期待でき、インカム重視の投資家には相性が良い商品です。

HDVは利回りも確保しつつ、株価の安定性も比較的維持しやすく、値上がり益と配当のバランスを取りたい投資家に向いています。

VYMは配当利回りは低めですが、トータルリターンで優位性があるため、配当以上に資産成長を狙いたい人におすすめです。

 

 

まとめ:VYM・HDV・SPYDは目的で選ぶのが正解

VYM・HDV・SPYDは同じ「米国高配当ETF」でも性格が大きく異なります。

成長性と安定性を重視するならVYM、質の高い企業から安定的な配当を受け取りたいならHDV、高利回りを重視するならSPYDが候補になります。

自分に合った高配当ETFを選びましょう!

 

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Source: 神経内科医ちゅり男のブログ

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