死ぬならやっぱり“がん”がいい。

新型コロナウイルスの問題が上がってから
もうどれくらい経つのだろう

まもなく2か月になろうとしているだろうか

クルーズ船の乗客の中から、
新型コロナウイルスの感染者が出、
ここ北海道でも感染者が確認されていたが、
その間、私は、3か月前に予約をしていた、
1泊の温泉旅行に出かけた

「今、遠出をすることは危険かもしれない」

そう思ったが、
とりあえず、消毒には気をつけた

その時すでに、
感染源といわれている中国では
渡航が禁止されていたため、
ホテルには中国からの旅行客は少なく、
宿泊客事態もさすがに激減しているようだった

ホテルには申し訳なかったが、

「人が少ない方が、
 感染のリスクは下がるかもしれない」

そう思った

不安だったのは、バイキング形式の朝食

宿泊客は少ないと言えども、
料理の前を多くの人たちが歩き回る

みんなが使うトングや
サーバースプーンも気になった

この街で感染者がわかったのは、
旅行から帰宅した2日後

しかも、クラスター

“集団感染”という発表だった

ゾッとした

背筋が凍った

「まさか、都会から離れたこの街で、
 感染者が出るなんて...」

狭い街

「いつか私も感染する...」

得体の知れない、姿の見えない、
新型コロナウイルス

その恐怖は計り知れない

そして数日後、
今度は、1泊旅行で立ち寄った町から
感染者が出ることになる――

乳がんになったとき、

「私は、乳がんで死ぬんだ...」

そう思った

「がんになったのだから、仕方がない」

が、がんは、急に死ぬわけじゃない

身体が動く限り、好きなこともできる

死への、様々な準備ができるのだ

がん患者をたくさん見てきた看護師さんも、
医師たちも、

「死ぬなら“がん”がいい」

と、話をしてくれる

やはり、“準備ができるから”

そして、“最期は楽に死ねるから”

...らしい

  もちろん、その中には、
  “がん”という病に苦しんでいる患者たちへの
  気遣いもあるのかもしれないが...

「突然、交通事故で死ぬのは嫌だ。
 だって、家の中汚いもん」

そんなことを言って、
笑わせてくれた看護師さんもいる

「変な服や変な下着を着けて交通事故に遭って
 病院に運ばれたら恥ずかしい」

なんて考えたこともあったっけ

今回、この街で集団感染が起き、
知事から『緊急事態宣言』なるものが出され、
とりあえず2週間、“外出自粛”となった

「侮れないウイルスだ」

「いや、そんなに敏感にならなくてもいい」

と、
専門家の間でも
意見が分かれている新型コロナウイルス

どちらにしても病原体は
すぐそこに来ているかもしれない

罹っても、治療法もまだない

不安は大きい

得体が知れないものだけに、
あまり楽観視はしない方がいいようにも思う

そして思ったのだ

「コロナウイルスでは死にたくない」

と...

世の中に病はごまんとある

が、やっぱり私は、

「死ぬなら、がんがいい」

...と、考えさせられたのだ――

  いつまで続くのだろう、
  新型コロナウイルス問題

  なんだか疲れてきた

  気づけば、最近、大笑いもしていなかった

  なにか楽しい話題、
  明るい話はないものか...

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Source: りかこの乳がん体験記

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