漢方医学の観点から比べてみたいと思います。
漢方医学の原点とも言える傷寒論の病期には6つに区分されています。
太陽病→少陽病→陽明病→少陰病→太陰病→厥陰病→死
この傷寒論は感染症が多発した村で治療を行ったと思われる医師
張仲景によって書かれています。今から2000年前です。
傷寒論序文は以下の様な文章から始まります。
以上の漢文を訳すと…
「自分の一族は200に余る程であったが、建安(と言う年号)に入ってから
10年も経たないのに、死亡するものが3分の2になり、その中での7割が傷寒だった。」
(大塚敬節先生 傷寒論解説 序文)
つまり伝染病の治療方法が傷寒論という本に書かれてあるということです。
この本は平安時代には日本に入ってきており、江戸時代の医学を支えた本になります。
この本の特殊性は簡潔であり、風邪による病態変化を経過により繊細に書かれている点にあります。
ただし非常に難しい内容で、自分が手に取ってから何となく分かるまで10年。
その医学的内容の応用が出来るまでには20年位の時間が必要でした…(・・;)。
この本の全体を把握しないと、部分的に読んでも内容が分からない様な本です。
加えて…漢文です(T.T)。自分は漢文や英語は学校を卒業してから学び直しました…(^^ゞ。
この傷寒論の考えを利用してインフルエンザとコロナウイルスを解析してみます。
インフルエンザの場合には「太陽病期にて暴れるウイルス」です。
1週間もすれば、何もしなくても去ってしまうことから推測できます。
一方のコロナウイルスは「少陽病期にて暴れるウイルス」になります。
感染して発病し4~5日後に症状が悪化することから、太陽病のウイルスではありません。
次の病期の少陽病が中心で、陽明病も加わっているのかも知れません。
外来診療ですので、肺炎になっている患者さんを診る機会も多いのですが…
太陽病期で肺炎になることは、まずありません。少陽病期に肺炎の発病が多いのが事実です。
ここが次の医学への鍵に他なりません。
少陽病は実質臓器の充血が顕著です。
傷寒論は江戸時代の医学で古い医学ということに関しては間違いありません。
しかしながら、現代医学が持たない視点を持ち、その視点を利用すれば…
実質臓器の充血を取ることにより肺炎の悪化を防ぐことが出来ると推測できます。
また漢方医学的な視点も重要で、漢方薬も必要なら併用します。
折角、そんな考えの医学を残している国なのですから…それに気づくこと。
そんなことが大切に思われてなりません。
前回の記事に書いた様に「ウイルスの必然性」は顧みる必要があります。
ウイルスいなければ…地球上に人間が生まれなかったのかも知れない。
もっとウイルスが何をしているのか?を考える必要があると考えざるを得ません。
ウイルスが地球環境を守っているという視点もあるのでは?
PS:ん~~~
感染する人を防ぐことに対しては、国の考えと行動には正しさを感じます。
一方の医療研究では…そんなにウイルスが怖い存在なのか?を確認する時代に来ているのでは?
そんなことを感じます。ウイルスに対する必要条件の解析を急ぐことも重要だと。
それを実証し政府に伝え、感染症がどんなものであるか?を世界に発信する。
そんな日本になって欲しいですねぃ!(^_-)ネッ
元気が必要だね。
「先生ってトトロみたいね」とトトロのぬいぐるみを看護師さんから頂いたことがあります。
やはり「となりのトトロ」みたいな生き方が良いかなぁ。
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