「センセイたちのこと、もう少し早くから知ってれば、良かったです」
泣き笑いながら話す娘さんの言葉があった。
お別れをする時、この言葉をよく耳にする。
たぶん、出会うのに一番いいときだったと思う。
たぶん、早いも遅いも、なかったと思う。
お別れは、とてもつらく悲しいことなので、
そもそも、出逢いたくない存在のはずだ、タナカは。
避けることができない死。
ご本人やご家族には、
どんな状況でも受け入れることができないものだが、
受け入れざるをえなくなった時、そして、覚悟ができた時、
そっと、さらっと、その時になって、
目の前に現れればいいのだ。
なので、今日も感じた。そして、伝えた。
「いいお顔されてますね。娘さんを待っていたんですね、きっと。
タナカと出会うのは今が一番良かったですよ」
ちょっとだけ本音。
どんな時も、『心づもり』するのは難しい。
『心づもり』があれば、ちょっとだけ幸せかもしれない。
なので、いつも『心づもり』をお願いする。
しかしながら、『心づもり』できてなくたって、
少しの幸せのお手伝いはできる。
その時が来たら、そっと、さらっと、
思い出してもらえる存在になれたらいいな。
今日旅立たれたお母さんと見送られた娘さんたちは、
とっても満足されたお顔だった。ように思った。
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Source: 兵庫県三田市の在宅療養支援診療所「たなかホームケアクリニック」
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