漢方医学から推測されるコロナ肺炎発症機序

内科医
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東京で開業をしていると…患者さんが保健所に連絡しても
「かかりつけ医の診察を受けるように」と言われ診察を受けにきます。

その様な患者さんの診察結果からみたコロナ肺炎の発生機序を理論的に説明します。

この記事によってコロナ肺炎の治療の方針を決める手がかりになればと思います。
上記の写真の様な肺炎にはなっていませんが…
軽い肺炎になっている患者さんを診察することが多くなりました。
何となく…コロナウイルス的な肺炎だと考えれば…
次はPCR検査をして頂くことになっていきます。

1.今回のコロナウイルス肺炎の特徴を並べてみます。
a)発症後4~5日経てから、強い呼吸器症状などがでる。
b)イナビル吸入をすると一時的に良くなるが、その後に悪化する。
c)感染者と食事を一緒にすると感染しやすい傾向にある。

どこのクリニックでも同じですが…
患者さんがコロナウイルスのPCR検査を要望するときに保健所が話すのが…
「まずは、かかりつけ医に診察して貰いなさい」と。

そんなことからコロナウイルス陽性の患者さんは診察には来ませんが
その前の陰性か陽性か分からない段階では受診するのが一般的です。
コロナウイルス感染症が流行っているとは言え、9割方が普通の風邪です。

2.コロナウイルス感染症での肺炎の理論的機序

感冒様症状が起きてから4~5日後に悪化ということは…
傷寒論でいう「太陽病期」ではありません。「少陽病期」や「陽明病期」です。
このことを別の角度から話します。

a) 病気とは?

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基本的に身体のエネルギー密度(EnergyDensity)は均一性を求めており
この状態が健康体と言うことができる。一方の病的な身体は不均一なエネルギー密度を
持っており、その不均一なエネルギー密度の是正のために病気を引き押すと推測される。

b) トポロジーからみた身体の構造

torusmathematica.png

Mathematicaという数学のソフトで描いた「トーラス」という形態です。
これが人間の胴体の基本的な形態に他なりません。
外側が皮膚であり、ドーナツの内側が腸に相当します。

人間の身体は口と肛門で、皮膚が反転して胃腸を作っています。
これからすれば…上の図のトーラスは人間の胴体を簡略化している姿です。

c)コロナウイルスの最初の寄生地は腸と推測される

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今回のコロナウイルス感染に関しては…
ウイルス感染者と食事をしているケースが非常に多い。
このことから「最初にウイルスが増殖するのは腸ではないか?」と推測される。
ウイルス増殖により腸が充血すれば、腸をコントロールしている臓器である
肝臓や脾臓にも影響が出始めて、充血が強まる。

最後に肺にも充血が起き始めるが…これはエネルギーの均一性を維持する結果に他ならない。
肺の充血を簡便に取るには…細胞より低いエネルギーである水が必要不可欠であり
肺内に浸潤影が多発し、呼吸が出来なくなる。

3.治療について

現状の治療をしている医療関係者には申し訳ありませんが、呼吸器管理だけでは乗り切れない。
如何に実質臓器と管腔臓器の充血を取ることが治療の優先順位が高いと思われる。
薬としては、現状の薬で充血が取れないことを鑑みると…漢方薬以外提案する治療がない。
呼吸器症状がある実質臓器の熱を取るのならば「柴陥湯」であり、
また管腔臓器の充血を取るのには石膏が必要であり「麻杏甘石湯」などが上げられると思う。

医療関係者の皆さんに…
コロナウイルス感染の恐怖と闘いながらの診療や看護に対しては心から応援をしたい。どんな思いでコロナ感染者病棟で働いているのか? 皆さんは患者を助けようと使命を全うしています。自分も医師の端くれですので、自分が考えられる情報を適宜、ブログにてお伝えしたいと思います。

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Source: 病気って…なぁに?

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