台湾で、新型コロナウイルス感染の確定診断がついた100人に濃厚接触した2761人について、濃厚接触者が最初に患者に接触した時期と、感染の有無との関係について調べた。患者のうち9人は無症状であった。濃厚接触者の内訳は、家族が219人、病院関係者が697人、その他が1755人である。
■二次感染、発症6日目以降はなし
2761人の濃厚接触者のうち、二次感染したのは22人(0.7%)であった。軽症患者よりも重症患者に接触した人の方が、感染するリスクが高かった。無症状の患者に接触した91人のうち、二次感染をおこした人はいなかった。
二次感染した22人のうち、10人は患者に症状が出る前の接触歴があり、9人は症状が出た日から3日以内、3人は4日目あるいは5日目だった。すなわち、発熱やせきなどの症状が表れてから6日目以降に接触しても、感染することはなかったのだ。
無症状の患者に接触した人についても、PCR検査が陽性となった日から数えて6日目以降になると感染者はいなかった。二次感染者の半数には患者に症状が出る前に接触歴があったが、この時期に患者との接触を避けるのは不可能であろう。
■PCR検査でわかること、わからないこと
コロナ禍を機に、「PCR検査」という単語がわが国で市民権を得ることになった。しかし、PCR検査には「定性検査」と「定量検査」があることはあまり知られていない。
ウイルスのDNAは目では見えないので、定性検査では、特殊な装置を使って目的とするDNAを増やす。目で確認できれば陽性、確認できなければ陰性と判定する。新型コロナウイルスの診断には、通常のPCR法で十分である。
一方、どれくらいウイルスがいるか(定量)を測定できるリアルタイムPCRという方法もある。PCRの1サイクルで目的とするDNAは2倍になるが、増やしたDNAがある量に達するのにPCRを何サイクル回したかがわかれば、最初に存在するDNAの量を推定することができる。
ウイルスが感染した時に症状がでるには、一定以上のウイルス量が必要である。新型コロナウイルスについても、海外からリアルタイムPCR法でウイルスの量を測定した研究が数多く報告されている。これらの研究によると、症状の発症前後が最も多量のウイルスが検出され、感染から1週間を境にウイルス量は急速に減少する。
台湾からの報告と合わせると、新型コロナウイルスが他人に感染するには一定のウイルス量が必要で、発症から1週間経てば、この値を下回ると想像される。
ウイルスの診断は、元来、綿棒でのどをぬぐってとった液体などからウイルスを分離して確認していた。細胞を培養中のフラスコ内に、ウイルスが含まれていると思われる検体を加え、細胞が変化するのを顕微鏡で観察するのだ。煩雑なので、簡便なPCR法がとって代わったが、感染力がある生きたウイルスがいるかどうかは、この方法に頼らなければならない。
PCR法では、感染力のない死んだウイルスも併せて検出されるので、感染する力があるかどうかは、ウイルスの分離培養の結果を待たなければならない。
死んだウイルスの検出で「陽性・感染者」扱いもされてしまう。
新型コロナウイルスは、症状が出てから1週間経てば、すでに感染力を失っていると考えられるワケで、、
今後は、自宅待機時間も一週間が基準になるかもしれませんね。
色々な事が判明することで、武漢コロナも「ただの風邪意識」になってきます。
取り敢えずこの辺で。
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Source: 身体軸ラボ シーズン2
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