はぁ、悔しい

外科医

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みなさん
おはようございます
くたびれピークの日曜日の朝の
2代目ガンちゃん先生です

本日、ご紹介するのは
残念ながら、
狙った血管に挿入できなかった
治療症例
です

私、2代目ガンちゃん先生は
年間600件以上の
癌カテーテル治療を行いますが、
治療できずに終わるという事は
ほとんどないのですが・・

この方は
3年弱前に

地元の病院で
肝臓がん ステージ4Aを宣告された方です
通常の余命は半年から1年というような
癌の状態でした

スライド7

地元の病院では積極的な治療は難しいとのことで、
岩本内科医院に来院

カテーテルを留置し
肝動注化学療法(New FP療法)

門脈動脈同時塞栓療法
を行い、

半年程度の経過で、癌はゼロに!!
時折、再発はありましたが、

現在3年目になります

今回、腫瘍マーカー(採血で分かる癌の数値)
やや高値が続くので、
詳しく調べたところ

肝臓の後ろ側
下大静脈のすぐ傍に
15mm大の再発病変がありました

スライド9

早速、血管造影を行ったところ、
どうやら、、

肝臓の中の病変ではなくて、

右副腎への転移病変

右下横隔動脈から分かれる上副腎動脈が
癌の栄養動脈でしたが、

この右下横隔動脈が
年齢による動脈硬化の影響で
閉塞していたのです

閉塞してしまっていて、
別ルートである
下副腎動脈から細い枝を介して
上副腎動脈
右下横隔動脈に血流が入っている
状態でした

スライド12

現在使える最も細いカテーテルで

挿入を試みましたが、
挿入できず、、

安全に門脈動脈同時塞栓療法が行えないので、
今回は治療できませんでした

悔しいですが、仕方ありません

この場所だと、
放射線治療も外科的切除も
どちらも有効なので
他の手段で根治を狙い
ます

できれば、一つの治療手段でうまくいけば良いのですが、
今回の様に、物理的に治療が難しいという場合が
どうしてもあります

腕を磨くという意味では、できる限り
そういう事にならないように突き詰めるのですが、、

そういう時は
こだわらず、他の最も良い治療手段に委ねるべきだと
私は思います

と、言いつつも、どうやったら
カテーテルを入れる事ができたか思い悩むのですが・・

絶対に、うまくいきます

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Source: ガンちゃん先生奮闘記

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