医者によって痔の数え方が違う衝撃的な理由!

内科医

「私は痔が何個ありますか?」

これも外来でよく聞かれます
話がややこしくなるので、今回は一番メジャーな内痔核について書こうと思います。
まずはこれを
国民すべていぼ痔もち!
私は痔でしょうか?私もあなたもみんな痔です☆~いぼ痔(痔核)編①~
私の痔は重症でしょうか?~いぼ痔(痔核)編②~
私の痔は手術が必要ですか?~いぼ痔(痔核)編③~
で、本題に戻ります
いやゆる「痔持ち」さんは国民の3分の1って書いてあったり、7割って書いてあったり、色々な数字を目にすると思いますが、
正直、多少の痔は誰でもあります


じゃあ、何cmの大きさになったら「痔」という診断をつけているのでしょうか?


正解は

なんと、衝撃的なことに
(引っ張りますね~)
↓ 
↓ 
テキトーです
いや、「テキトー」って書くと語弊があるので、

「医者によってバラバラです‌‌‌」

の方がいいですかね
1つの「痔」の診断でも医者によってちがうので、
必然的に痔の個数も医者によって変わってくるわけです

まぁ、そもそも痔の大きさなんて、
排便前後や朝晩でも多少違うわけで、
通常の外来中に痔の大きさを測るような手段もなく、、、

毎度毎度の診察時に
「これは脱出しそうだなーとか
「これは出入りを繰り返しているうちに、ちょっと表面が硬くなり始めてるなー」とか
そのようなことを目安に、目立つものを中心に
「どこに何個痔があるか」
カルテに記載してます
結構主観が入ってる…

なので、明らかにポーンっと大きい痔が1個ある方とかは誰が見ても同じカルテ記載になると思いますが、
そうでない方は、
担当する医者によって場所も個数も多少変わってくるのです


ちなみに血管の走行上、できやすいのは3ヶ所と言われています



話を戻して…

そんなわけで、
同じ病院でも担当医によって毎回カルテ記載の場所や個数が変わってくるのはよくあります


大事なのは
「どんな症状がどれくらいの頻度で出るか」ということ

これにより、治療方針が変わってきます
衝撃的なタイトルをつけてしまいましたが
このことって結構知られていないのではないかなーと思い、記事にしてみました

ご参考までに



↓↓例によって記事とは無関係
ハッピーセットのおまけの実験の冊子に書いてあった

「霧吹きで虹を作る」にはまってます


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Source: 埼玉の大腸肛門科(肛門・痔・大腸内視鏡)ママ女医のブログ

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