トファシチニブの副作用についてです。
上気道感染など感染症がやはり多い印象です。
重大な副作用は6%程度と言われています。
しかし、80歳以上、感染症 (帯状疱疹を含む)・間質性肺炎の既往、
間質性肺炎合併、糖尿病、RA class 4、
PSL 5 mg/day以上、リンパ球数 500-100 /mm3といった
重大な副作用リスクがある人では10%以上と言われています。
好中球減少
リンパ球減少
ヘモグロビン減少
帯状疱疹(Arthritis Rheumatol. 2014 Oct;66(10):2675-84.)
リスク
65歳以上
帯状疱疹の既往→これが通常の人と異なる点!
頻度
4%
特に投与期間が長くなるほど罹患率が上がることはない
アジアで多い
12.1/1000人・年(Mod Rheumatol 25 558-561 2015)
肺炎(βD・BAL・PCPのPCR・マイコプラズマ・クラミジア・レジオネラ)
HBV再活性化
ヘルペスウイルス感染
結核
胃腸障害
消化管穿孔
肝機能障害
間質性肺炎
疫学
投与開始から3ヶ月以内が多い
などが副作用として挙げられます。
悪性腫瘍については高くはないと
報告されていますので
その点はまず安心できるかと思います。
(Ann Rheum Dis. 2017 Jul;76(7):1253-1262.)
具体的な数字が知りたければ
全例調査の結果が示してある
適正使用情報を見てみてください。
(vol. 9が最新でしょうか?)
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