ジョジョ小説「The Book」と「恥知らずのパープルヘイズ」を比較したぞォォオオ【感想・解説】

その他ドクター

 

「ジョジョの奇妙な冒険」にはいくつかのスピンオフ小説が存在する。

その中でも評判の高いのが第4部の小説「The Book」と第5部の小説「恥知らずのパープルヘイズ」である。

今回はこれら2冊を読んだ感想と解説。


The Book―jojo’s bizarre adventure 4th another day
The Book―jojo’s bizarre adventure 4th another day


恥知らずのパープルヘイズ-ジョジョの奇妙な冒険より- (JUMP j BOOKS)
恥知らずのパープルヘイズ-ジョジョの奇妙な冒険より- (JUMP j BOOKS)

 

ジョジョの奇妙な冒険についてはこちら>>『ジョジョの最高傑作は何部なのか問題』に決着をつけたいッ!!

「The Book」の解説・感想

 

乙一作。ジョジョ第4部「ダイヤモンドは砕けない」のスピンオフ小説作品


The Book―jojo’s bizarre adventure 4th another day
The Book―jojo’s bizarre adventure 4th another day

あらすじ

吉良吉影事件からしばらくたった冬、広瀬康一と岸辺露伴は血まみれの猫を発見する。

飼い主の家へ訪れた2人が目にしたのは、室内で交通事故に遭った謎の女性の死体だった。

 

序盤は「室内で起こった交通事故」の謎を追うミステリー。

康一くんのエコーズACT1とACT2、露伴のヘブンズドアーの能力を生かして調査を行っていく。

ここらへんは原作のファンにはたまらない展開である。

「この子はスタンド使いではないらしいな。学校の成績は並よりちょっといいくらいか。おっと、好きな女の子の名前が書いてあるぞ。」

「そういうのは見ないでください。」

 

そして中盤以降はオリジナルキャラの視点に移っていく。

最後はそれまでのミステリー風の展開から一変し、迫力あるスタンドバトルが展開される。

 

オリジナルキャラと原作のキャラの対決。

特に超強力なスタンドを持ちながら、原作では能力を生かしきれなかった億康とのバトルには注目。敵に回すとこんなに恐ろしい敵はいない。

the bookの感想の図

強力スタンド「ザ・ハンド」をどう攻略するか?

その鍵は「直線的な動きしかできない」ことと、空間を削った後に「標的以外の物体をも引き寄せてしまう」ことにあった。

緊張感のある戦闘を小説で再現できていることに驚かされる。

 

ダークなミステリーとスタンドバトルが融合した特徴的な小説であり、ジョジョファン以外にもオススメできるんじゃあないかと思う。

 

「恥知らずのパープルヘイズ」の解説・感想

 

ジョジョ第5部の登場人物であるパンナコッタ・フーゴを主人公に据えた、スピンオフ小説作品。


恥知らずのパープルヘイズ-ジョジョの奇妙な冒険より- (JUMP j BOOKS)
恥知らずのパープルヘイズ-ジョジョの奇妙な冒険より- (JUMP j BOOKS)

あらすじ

パッショーネの抗争から半年後。フーゴは新生パッショーネの幹部となったミスタに呼び出される。

かつてブチャラティチームと決別したフーゴは、改めて組織への忠誠を証明するため、組織の負の遺産である「麻薬チーム」を始末するように命じられた。

 

5部のラストから物語が続いていて、スピンオフというよりは続編に近い。

フーゴはボス親衛隊のシーラEと情報チームのムーロロと協力し、麻薬チームのスタンド使いたちと対決する。

 

▼荒木先生のイラスト入りなのも嬉しいところ▼

恥知らずのパープルヘイズの図

 

「恥知らずのパープルヘイズ」はミステリーだった「The Book」とは異なり、スタンドバトルがメインの小説である。

謎に包まれたスタンド使いたちの能力を見破り、弱点を見つけ突破する。ジョジョの面白さが再現されている。

 

実は原作ではフーゴが戦ったのは1回だけで、しかもほとんど活躍していない。

そして途中で離脱してしまい、そのまま再登場することなく5部は終了した。

車を運転する程度で本当に何もしないまま離脱し、結局3部の家出少女並みに同行意義を問われるキャラで終わってしまっている。

ピクシブ百科事典

 

フーゴはもともとの設定では敵として再登場する予定だったそうだ。

しかし作者の気が変わり、結果的に放置されてしまった。

 

この小説ではそんな不運のキャラ・フーゴについてもかなり深く掘り下げられている。

他のメンバーとの過去のエピソードなど原作では語られなかった部分の補完、ブチャラティと決別したことへの葛藤と克服など。

 

第5部の物語を補完する小説としては最高のデキと言えるんじゃあないか。

 

「The Book」と「恥知らずのパープルヘイズ」の比較

 

最後に「The Book」と「恥知らずのパープルヘイズ」を比較してみる。

 

1. ジョジョらしさ

 

恥知らずのパープルヘイズ > The Book

 

よりジョジョっぽいのは「恥知らずのパープルヘイズ」。

スタンドバトルがメインで、ジョジョ好き(5部好き)なら間違いなく楽しめる。

 

「群体型」という新たなスタンドタイプが提唱されている点にも注目。

 

▼これまでのスタンドタイプ▼

  1. 近距離パワー型
  2. 遠隔操作型
  3. 遠隔自動操縦型

 

重ちーのハーヴェストなどが群体型に当たるそうだ。

 

2. オリジナリティ

 

The Book > 恥知らずのパープルヘイズ

 

The Bookは乙一のミステリー世界に原作のキャラが入り込んできたという感じ。

あくまでもスピンオフという位置づけを守っている。

 

ジョジョらしくない部分が逆に魅力であるとも言える。

小説としての面白さは「The Book」が上回る。

原作を読んだことなくても楽しめそうなのはこちら。(ジョジョを読んだことなくて、ジョジョ小説を読む人がいるとは思えないが)

 

3. どっちがおすすめ?

 

では結論として、「The Book」と「恥知らずのパープルヘイズ」どちらの小説がおすすめなのか?

 

ジョジョの小説の図

 

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Source: 皮膚科医の日常と趣味とキャリア

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