おはようございます。
当ブログの読者の方から、以下のご質問をいただきました。
ブログいつも拝見させていただいております。
ちゅりおさんのように海外ETFのドルでの積みたをしたいと思ったのですが、
米国株が好きでS&P500を指標にするVOOで積み立てたいと思ったのですが、
現在VOOの値段が283ドル(1ドル106.93)です。
これでは今後VOOの値段が上がっていくと、
月20万円くらいの投資ではいずれ 3口や4口しか変えない可能性があり、
きっちり20万を購入できず (例えば6万円だとすると3口で2万円余ってしまう)
ドルコスト平均方には向かないのでは無いかと考えました。
この場合S&P(または米国)にこだわるのであれば
・ドル建てを捨て投資信託で購入すべきでしょうか?
・どれくらい毎月の投資額が必要になると思われますか?
・VOOはあきらめVTIのような少し値段が抑えられる(現在156ドル) ETFでの運用を行うべきでしょうか?
ご教授いただければ嬉しく思います。
ご質問ありがとうございます。
結論から申し上げますと、
「毎月きっちり20万円を米国株に投資したいのであれば、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)一本に絞って投資すべき」
です。
以下でその理由を考察します。
毎月定額で投資をしたい場合、ETFか投資信託どちらを選択すべきか?
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)はあまりに素晴らしい商品
私は、VOOは純資産総額も10兆円超えと桁違いであり、歴史ある素晴らしい金融商品だと思っています。
しかし、日本人が投資するのであれば、後発のeMAXIS Slim米国株式(S&P500)もそれに負けず劣らず優れた商品だと考えます。
なんといっても、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の信託報酬はわずか0.0968%です。
バンガードのメジャーなETFと比べてもほとんど遜色ない数字と言えます。
私が投資を始めた頃は、こんなに優れた投資信託は日本国内に存在しませんでしたので、面倒を承知でドル建てで投資をしていました。
これから投資を始める方で、インデックス投資一本に絞るのであれば、わざわざ確定申告や外国税額控除の手間を背負ってまでドル建てで投資する必要はありません。
せいぜい、「ドルで投資している自己満足感」が得られるだけです。
もちろん、この自己満足感は投資リターンには何も影響を及ぼしませんから無意味ですね。
日本円で金額を指定して発注可能で、積立頻度まで選べる投資信託は素晴らしい
給与所得者の大きなメリットは、毎月の収入がほぼ確実に計算できることです。
サラリーマンを長年やっていると忘れてしまいがちですが、自営業だと毎月定額の収入というわけにはいきませんから、資産形成のプランをたてるにはサラリーマンは有利ですね。
このサラリーマンのメリットを最大限活かすために、「毎月○万円だけ確実にインデックス投資を行いたい」という方は多いと思います。
その場合は、日本円で金額を指定して発注可能で、しかも積み立て頻度まで選択可能な投資信託一択でしょう。
しかも投資信託であれば分配金も自動再投資してくれて税効率もよく、手間もありませんからね。
毎月20万円ずつ確実に積み立てたいならば投資信託一択
ETFの場合、ご質問者様の言う通り、1株あたりの値段がそれなりにします(VOOの場合は300ドル以上)。
よって、毎月きちんと○万円積み立てたいという希望は実現できません。
もちろん、ドル建てでETFを購入するのと投資信託を購入するのでコストなどに大きな違いがあれば、少々の手間をかけてもETF投資すべきということになります。
しかし、実際にはS&P500やCRSP US トータル・マーケット・インデックス(VTIの指数)、FTSE グローバル・オールキャップ・インデックス(VTの指数)などのメジャーな指数へ投資するだけであれば、投資信託で事足ります。
これは日本人投資家にとって非常にありがたいことです。
ちなみに、私自身は毎月きちんと○万円投資すると厳密に決めているわけでなく、余剰資金が貯まり次第、順次VTを買い付けているだけです。
毎月何日に購入するとかそういうルールすらありません。
長年投資をやっていると、細かいところはどうでもよくなってくるからです。
相場によっては、数日の違いで購入価格が10%程度変わることもあるでしょうが、数十年という長期スパンでみれば微々たる差になることは明確ですから、こだわる必要がありません。
昔は米国株・ETF購入時の最低手数料が5ドルだったので少額で購入することに抵抗がありましたが、今は最低手数料がゼロですので、気軽に1株から購入することができますね。
まとめ
毎月きっちり20万円ずつ米国株に投資したいのであれば、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)をひたすら積み上げるのがベストでしょう。
私のようにアバウト、かつ確定申告や外国税額控除も慣れてしまって手間でないという方は、ETFももちろんOKです。
【おすすめ本】
我々現代人は文明病にかかっています。
文明病から解放されるために心がけるべき生活習慣について、詳細に解説されています。
自己啓発本を一冊だけ読むのであれば、『7つの習慣』でしょう。
コヴィー博士が求めるレベルが高すぎるので、一度読んだだけで全て実践できる人はほぼ皆無だと思いますが。
完訳 7つの習慣 人格主義の回復: Powerful Lessons in Personal Change
- 作者:スティーブン・R・コヴィー
- 発売日: 2014/05/23
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こんな記事も書いています。
これから投資を始めるのであれば、VTでなくeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)でよいと思います。
楽天VTIとeMAXIS Slim米国株式(S&P500)は、米国株関連の投資信託の頂上決戦です。
どちらを買っても間違いありません。
これからインデックス投資を始めようかと検討中の方に読んでいただきたい記事です。
Source: 神経内科医ちゅり男のブログ
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