先輩がヒマそうにしていたので、「アスペルガー症候群と高機能自閉症って違うんですか？」
と聞いてみました。フツウに「どちらも自閉症スペクトラム障害に含まれる症状ですだ」という
こたえが返ってくると思いきや、３０分以上講義を聞かされてしまった
です。
とはいうものの、最近「自閉症スペクトラム障害」という診断書をもって改善にお越しいただく方
が増えたのですが、この病名は範囲が広すぎて、改善できるものなのかどうかがサッパリ分かり
ません。医療機関は、よほど分類しにくい症状でなければ「自閉症スペクトラム障害」と診断書を
書けば良くなりましたが、実際改善に取り組む場合は、イチから症状を確認しなければなりませぬ。
たとえば、以下のような症状の場合はどうでしょうか。
☆「お前はクビだ！」と言われて、「首」は分かるけど、どうしたら良いのか行動できない。
☆「今月の給料は成績が悪いから３万円だ」と言われて、逆上して相手に暴言や暴力をふるう。
☆自分のことは棚に上げて、「あなたには首相としての自覚や責任感、それを言葉で伝えようとする、そういう思いはあるんですか！」とねちっこく相手を追求する。
☆10年前に吐かれた夫の暴言を「あなたはこう言ったよね」とねちっこくブログに書く。
☆宗派の違う仏壇をオークションで格安落札し、これをインスタグラムで自慢する。
☆夫婦げんかがエスカレートしそうになると、黙って自分の部屋にカギをかけて閉じこもる。
☆相手が別の話をしているのに、自分がマラソンした話を始める。
☆「今日は食事作ってね」といわれて、自分の好きなお菓子だけを作る。
☆「東京の感染者が２千人を超えましたが」と聞かれて、「昨年中は１千人台でした」と返す。
☆「総理、ちょっと違うと思います」だけで、翌日地位が飛んでいく。
☆「５＋８」を聞かれて、どう対応すれば良いのか分からない。
いかがでしょうか。これらは「自閉症スペクトラム障害」の症状例ですが、①高機能自閉症の方に
多い②アスペルガー症候群の方に多い③どちらにもみられる④似ているが違う症状・に分類されます。
改善する場合に何が違うのか、というと、「怒り」中でも「瞬殺」の怒りと「ねちっこい」怒りが
あるかどうかです。ただでさえ改善しにくい症状ですが、「怒り」があると、アンガーコントロール
も同時に行う必要があります。ところが、「ねちっこい」人は怒りをため込みますし、「瞬殺」の方は
気に入らない言葉を使うともうダメ。
さて、あなたはどちらのタイプでしょうか。
（＊どれがどのタイプなのかは、医療機関ではないので書けません・のだそうです）
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Source: 週刊山手心理相談室
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