で、呼吸器感染性ウイルスのワクチン 考

6. 粘膜免疫応答と経鼻ワクチン
現在日本では発育鶏卵で増殖させたインフルエンザウイルスから,ウイルスの表面抗原であるヘマグルチニン(HA,図1を参照)を精製したものをインフルエンザワクチンとして使用している。現行のインフルエンザワクチンは,このHAワクチンを腕に注射(皮下接種)することにより,HAに特異的な血液中のIgG抗体を誘導することを目的としている。この血液中のHAに特異的なIgG抗体は血流にのり全身へ運ばれるが,インフルエンザウイルスの感染の場となる上気道粘膜上へ積極的に分泌されないため,ウイルスの感染そのものを阻止することができない。これが「ワクチンを受けたのに,インフルエンザに罹った」という人がいる要因のひとつである。このように皮下接種ワクチンはウイルスの感染そのものを阻止する効果は低いものの,インフルエンザによる重症化を阻止する効果が期待できる。一方,インフルエンザに罹患した患者はその後,数年間インフルエンザに罹りにくくなることが疫学的に知られている。これはインフルエンザウイルスに感染した際に誘導される血液中のIgG抗体に加えて,鼻粘膜上に積極的に分泌する機構を持つIgA抗体が誘導されるためであると考えられている(図5)。この知見をもとに,日本でもインフルエンザワクチンを鼻から投与してウイルス特異的な分泌型IgA抗体を誘導する研究が続けられてきた。これら経鼻インフルエンザワクチンの基礎研究は,日本国内では初のヒトを対象とした臨床試験にまで進み,昨年にはすべての臨床試験が終了し国へ承認申請する段階にまできており,近く経鼻ワクチンが実用される。

インフルエンザワクチンは何故効かないのか?ですけど、、

呼吸器感染性のウイルスは、、

付着する鼻腔や喉粘膜の上皮細胞で増殖する。

で、、

筋肉注射したワクチンで作られるIgG抗体は主に血管の中を通る。

つまり血管の中でしかウイルスとIgG抗体が出会わないので、、

粘膜上のウイルス増幅はそのままで、、

上皮で増えて血管に入って全身を巡りサイトカインストームを起こす部分には有効に働く、、、

そんな感じですね。
つまり、、

コロナワクチンを打っても、、、

コロナに罹らないのではなく、、

重症化を抑制する。

その辺りは、インフルエンザワクチンと変わらない、ということです。
取り敢えずこの辺で。
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Source: 身体軸ラボ シーズン2

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