この漢方処方:半夏厚朴湯
これってストレスから来る喉の痞えが主症なんだけど…
身体の診察なく病名や主訴投与で行っている医師が多い。
この漢方薬…危ない一面があるんだけど
分かるかな???
半夏厚朴湯の組成を見てみましょ…
半夏6.0;茯苓5.0;生姜4.0;厚朴3.0;蘇葉2.0
この薬草組成が分からなかったら使うべきではないとは思う。
気剤としての薬草は半夏(胃)と厚朴(喉)を使っていて…
基本的に胃が悪い人の漢方薬ですよね。
後の薬草を見てみましょう。
茯苓:水を体外に出すことを主眼としている薬草
生姜:胃や小腸当たりを温める薬草としての生姜の乾燥した薬草で水を外に出します。
蘇葉:紫蘇の葉で…気の流通を良くする薬草、主に胃と喉元の気の流れを良くする意味合い。
と、すれば…
この半夏厚朴湯の人の胃は胃弱です。
心窩部にポチャポチャとした胃内停水が認められるはずです。
この胃弱という観念がなければ…
喉元の痞えは取れる反面、胃が悪くなります。
一人の患者さんには心療内科で出されている半夏厚朴湯を
飲まないように指示しました。
単に神経不安や喉のつかえだけで使うことで
半夏厚朴湯を使うのは危険。漢方医学では現代医学の病名投与は成り立ちません。
漢方専門と称して予約診療をしている医師の場合にも同じなんですよね。
胃熱があるのに「なぜ五苓散?」 胃熱が判定できないんだよね。
胃熱があるのに「なぜ五苓散?」 胃熱が判定できないんだよね。
黄連剤が必要なのに…一般の人達は専門性で医師を選ぶからプラセボ効果が有効ならOK。
プラセボ効果でも症状が緩和すれば、その医師は立派だと思う。
でも…漢方薬が効かないで他県から受診する患者さんの気持ちもなぁ。
患者さん本人の気持ちを分からないで投薬することの危険性。
内臓の充血と虚血の位置を把握できない危険性でも、ありなのかな???
それって正解?とか思うこともあります、が。
この様な医師が東洋医学会の専門医と認定されても同じことしている現状。
専門医試験は…漢方薬を使うことに対しては当たり前の知識。
学会に対しては…漢方を残そうとしている努力は理解出来ます。
ただ…これじゃ~漢方医学の真意までは分からないだろうね。
そんな情けなさを感じる時も多くあります。
漢方の今の現状では、どうかな?と感じることもあり
著名と言われている医師に受診していて治らないと自分の診察を受けて感じるよなぁ。
著名の東洋医学会認定の漢方医も…このレベル???と
感じることも多いのが実情なのです。
困ったことです、よね。
漢方専門医をとっても…柴胡剤と黄連剤の違いを判別出来ない医師が多い。
柴胡剤と黄連剤を間違えば症状は悪化の一途です。
これじゃ~なぁ。
漢方治療の腕の違いは…筆記試験では無理だよね。
(゚゚)(。。)(゚゚)(。。)ウンウン
コメント