初診で「今すぐ手術が必要です」という2つの状態①

内科医

今回の記事はあくまでも、私個人の考えです。
クリニックや医師によって方針は違うので、各々の施設で相談を

では、はじめます。

正直言ってしまうと、

肛門の病気(本当は病気とは言いたくない。治療が病気じゃないことも多いから)
絶対手術が必要というケースは少ないです

ご本人が手術を希望していないのに、
無理矢理、初診の方に手術を無理強いすることはありません。

←少なくとも私は

※お金儲けしたいと思っているクリニックは

必ずしも手術が必要でない患者様に
初診ですぐ手術を無理強いすることもあるようですが…

お会いしてすぐ手術が必要だとご説明せざるを得ないのは

①がん
かなりの肛門狭窄

個人的にはこの2つかなと思います

では、それぞれを解説していきます。

①がん
これはやはり手術となります。
※細胞の種類によっては放射線と化学療法のこともあります。

早く治療を開始するにこしたことはないです

かなりの肛門狭窄
一度狭くなったお尻が元に戻るのは難しいです
狭くなる原因は色々ありますが、
多いのは「切れ痔を慢性的に繰り返したとき」です。
他にも「ほとんど毎日下痢している」「手術後の狭窄」などがあります。
肛門狭窄は薬では解決しません。
残念ながらいくら頑張って軟膏を使い続けても治りません。

「かなりの」といれたのは、
多少の狭窄であれば便通コントロールと裂肛治療でなんとか、それ以上悪化させないようにある程度キープすることはできるからです

便秘を繰り返している女性で、
切れ痔を繰り返すことで多少お尻が狭くなっている方はたくさんいらっしゃいます

ただ、診察で指1本すら入らない方は、
やはり手術しかないかなーと

そこまでいってると、
その時点で毎日排便が拷問状態かと思います。
よほどの水下痢にしないと排便できないことも。

※毎日拷問状態でなければ、
「今すぐに手術」でなくとも「ゆくゆくは手術」でいいかもしれません。

※切れ痔で痛くて、診察の時にお尻がキューっとしまってしまい、指1本も入らないという場合もあり、そういった時(←よくある)は、傷が落ち着いたところで再度確認になるかなと。

こちらも参考に
「切れ痔が治らない(繰り返す)理由②」
http://blog.livedoor.jp/osr48/archives/55111151.html

簡潔にまとめられずすみません😣💦⤵️

「初診で「今すぐ手術が必要です」という2つの状態②~補足~」
http://blog.livedoor.jp/osr48/archives/55526534.html

につづく

↓外来で説明に使用している肛門模型

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Source: 埼玉の大腸肛門科(肛門・痔・大腸内視鏡)ママ女医のブログ

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