神の詩 序章4

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神の詩 序章4

神の詩「バガヴァッド。ギーター」を読み解いていく前の
事前知識の続きです。

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シャンタヌ王の二度目の結婚とビーシュマ


再び独身に戻った王は、
美しい漁師の娘サティヤバティに出会います。

王が娘を妃にしたいと娘の父親に承諾を受けに行くと、
娘の父親は
「娘との間に生まれる子供を王位継承者にすること」
を条件に結婚を許しました。

そのため
最初の息子であるビーシュマは、
シャンタヌ王に、
結婚しないことと王位を継承しないという約束を誓います。

こうしてビーシュマは、
シャンタヌ王の願いを叶えるために
王国の陰の立役者となったのです。

第二王妃サティヤバティの過去と聖者ヴィヤーサ


サティヤバティは、
ブラフマ神の呪いによって魚の姿となった母アドリカーの娘です。
ヤムナー河で暮らしているところに、
チェーディ国のヴァス王の精液を飲み込んで妊娠しました。

そして
出産前に漁師に捕らえられ、
漁師がお腹から、
2人の男女の人間の子供を取り出しました。

漁師は人間の赤ちゃんが出てきたことに驚いて、この様子をヴァス国王に報告しました。

ヴァス王は、
男の子を引き取り養子に迎え、
女の子は激しい魚臭がしたために漁師に渡しました。

その女の子が、
サティヤバティです。

サティヤバティは、
とても美しい女性に成長しました。
ところが、
彼女の体の魚臭は消えることはなく、
美してもあまりの臭さに誰も近寄らず、
お嫁に行くことは出来ません。

ある日、
巡礼の途中の聖者パラーシャラと出会いました。
サティヤバティは、
聖者に2つの願いを伝えます。

処女が失われないこと、
身体の魚臭いを消すこと
でした。

聖者パラーシャラは、
快くその望みを叶えてあげました。

彼女の激しい魚臭は、
最高のロータスの花の香りに変わり、
最高の香りを持つ女性として有名になりました。

この奇跡にサティヤバティは歓喜し、
聖者パラーシャラとの間に子供を授かります。

その子供が聖者ヴィヤーサです。

聖者となったヴィヤーサは、
「母が私を必要な時に現れましょう。」
と約束をします。

その後、
サティアバティは、
シャンタヌ王と出会い、
結婚することになります。

サティアバティは、
天界から物質界への始まりの象徴
です。

魚臭いのは、
人の魂が物質界に置いて、
自我により創造力を誤用して、
物質世界での快楽のために自らも動物の中に入ったことを意味します。
人類の創世記には神による進化の計画を無視して、
半人半獣の姿に自らを投影することもあったことが
エドガー・ケイシーのリーディングにより示されています。

聖者パラーシャラによって魚臭が取り除けられましたが、
これは
神の摂理に従って
創造力の誤用は治すことが出来ることを意味しています。
そして、処女を守るとは、物質世界に囚われずに、神の意識に留まることを意味します。

聖者ヴィヤーサは、
ビーシュマよりも前に生まれていますので、
神が物質世界を創った時のはじめての人間の象徴です。

聖者ヴィヤーサは、母と別れて
「母が私を必要な時に現れましょう。」と言いました。
これは、神が、人間の自由意志に任せたこと、
そして
聖なる高次元の存在は
いつも人間を見守り、
必要な時には現れてくれることを象徴しています。

「バガヴァッド・ギーター」に出てくる登場人物の家系図をよく見てください。
それぞれの登場人物の霊的意味が分かれば、
この家系図は、
この世界の人物家系図であると共に、
人類が物質界に下りてきてからの歴史を表しています。

さらに、
人の身体の小宇宙の家系図
そして
大宇宙の家系図にもなっているのです。

神理の扉 聖なる変容と霊性進化の道

神理の扉 聖なる変容と霊性進化の道

光田秀

きれい・ねっと
2020-04-12


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Source: ひかたま(光の魂たち)

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